出版社内容情報
日本の大学は、国をあげて世界大学ランキングの上位をめざしている。だが、ランキングはその実、イギリスの大学が外貨獲得のために仕組んだものであり、日本はまんまとその「罠」にはまっている。一歩日本を離れれば世界では通用しない「ニッポンの常識」から離れて、真にめざすべき大学像とは何か? 世界最高峰、イギリスの伝統大学で教授を務める著者が彼我の違いを探り、我らの強みを分析する。
内容説明
ワールドクラスの大学は「ヒト・モノ・カネ」をグローバルに調達する競争と評価を繰り広げている。水をあけられた日本は、国をあげて世界大学ランキングの上位をめざし始めた。だが、イギリスの内部事情を知る著者によれば、ランキングの目的は英米が外貨を獲得するためであり、日本はまんまとその「罠」にはまっているのだという―日本の大学改革は正しいのか?真にめざすべき道は何か?彼我の違いを探り、我らの強みを分析する。
目次
序章 日本の大学が世界の「落ちこぼれ」になる
第1部 「スーパーグローバル大学」の正体
第2部 文系学部廃止論争を超えて
第3部 海外大学・最新レポート
第4部 ガラパゴスからの脱出
終章 「グローバル大学」への警鐘―日本の大学は何をめざすべきなのか?
著者等紹介
苅谷剛彦[カリヤタケヒコ]
1955年、東京都生まれ。オックスフォード大学社会学科および現代日本研究所教授、セント・アントニーズ・カレッジ・フェロー。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了、ノースウェスタン大学大学院博士課程修了、Ph.D.(社会学)。放送教育開発センター助教授、東京大学大学院教育学研究科教授を経て2008年から現職。著書に『教育の世紀』(サントリー学芸賞受賞)、『階層化日本と教育危機』(大佛次郎論壇奨励賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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