内容説明
春節(中国の旧正月)にどっと押し寄せ「爆買い」パワーを見せつけた中国人。なかでも売れに売れたものが温水洗浄便座だ。なぜ彼らは日本製の高級便座に殺到し、買い求めていったのか?ここに中国人が日本にあこがれ、「本当は住みたい」とまで言う「秘密」が隠されている!
目次
プロローグ 日本のお土産、たくさん買ってきて!
第1章 日本は「暮らしGDP」世界一の大国
第2章 行列のできる中国パスポートの超不便
第3章 「一期一会」は通用しない中国人のコネ的日常
第4章 来世は日本人に生まれ変わりたい
第5章 「すきやばし次郎」は心の師匠
第6章 中国人の子育ては「孫のためなら海も越える」
第7章 病院の診察室のドアは、なぜか開けっぱなし
著者等紹介
中島恵[ナカジマケイ]
1967年、山梨県生まれ。北京大学、香港中文大学に留学。新聞記者を経て、96年よりフリージャーナリスト。中国・香港・台湾・韓国など、主に東アジアのビジネス事情・社会事情等を新聞・雑誌、インターネット上に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
31
等身大の素顔の中国人事情とのふれこみ。こちらに書かれている人達は作者目線から、皆好意的に書かれています。中国人と一口に言っても、色々な階級、人種の人達がいるので、簡単に理解する事は無理だと思うし、一概にこの著書だけを鵜呑みにする事は出来無いのでは?といったところが正直な感想でした。他にも色々な関連書籍を読んだり、自分自身で夥しい情報を精査、淘汰していかないとなかなか真実は見えないでしょうね。 2015/12/03
りょうみや
12
著者の中国人本2冊目。相変わらず著者の人脈と取材力には恐れ入る。中国の文化、中国人のことをわかると同時に、彼らの目を通して語った日本から、当たり前過ぎて気付かない日本人であることのありがたみがわかり、一緒の心地よさを感じてしまう。なので著者の本を続けて読んでしまう。この日本のよさを大事にしていかねばと思う。2016/11/28
ののまる
7
「(社会的)システムを個人と同一視する勘違い」なるほど!2015/09/01
rokubrain
6
今の中国人の生活の一端を知るのに良かった。 街中の観察や市井の生活者にインタビューをして実態をあぶりだしていく。 堤未果さんの「ルポ アメリカ」シリーズに似ていますね。 トイレの話はきっかけに過ぎず、彼らが日本の製品に「安心感」を求めている姿が見えてくる。 しかし、より重要だと思うのは、その安心感は、モノだけでなく、 「精神」や「こころ」といったソフトの分野にも強い関心を持っているということ。 とはいえ、来日する中国人はごく限られた恵まれた層であることは間違いないが。2018/06/16
rokoroko
6
今中国人のマナーが悪いといわれているけれど、私の幼い頃は路上で小便したり煙草も飛行機内や列車でも吸ってた。トイレが綺麗になり、駅も綺麗になって初めてマナーも良くなったような気がする。「マナーはインフラの質に影響される」というのは納得。水が出ないから、トイレで手を洗わないし、テーブルが汚いから汚しても良いと考えるのは普通かもしれない。2016/01/28