中公新書ラクレ
テレビと宗教―オウム以後を問い直す

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121502933
  • NDC分類 161.3
  • Cコード C1236

出版社内容情報

世界的に見て奇怪な日本の精神風土が、バラエティ番組と一体化して荒廃の極に突き進む様を警告する。

内容説明

「無宗教です」と平気で答える日本人。今や、この国の精神文化は荒地と化した。テレビという“制度”のみが文化の礎たる宗教心に接する唯一の場となった我々の、末法的状況への苦き提言。

目次

序章 宗教がバラエティ番組化する
第1章 今、放送されている心霊・超能力番組に危険性はないのか?
第2章 真実か、やらせか、はたまたバラエティか
第3章 どうして規制はかからないのか
第4章 テレビと宗教関連番組の六〇年史―四つのタイプ
第5章 日本では嫌われる教団番組
第6章 集中報道される宗教団体事件
第7章 ステレオタイプ化する宗教―そして、バラエティ番組だけになった
終章 情報化社会と宗教のゆくえ

著者等紹介

石井研士[イシイケンジ]
國學院大學神道文化学部教授。1954年、東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科宗教学・宗教史学専攻博士課程単位取得満期退学後、東京大学文学部助手、文化庁宗教課専門職員を経て現職。1994年、『銀座の神々―都市に溶け込む宗教』(新曜社)で日本宗教学会賞、1999年、『戦後の社会変動と神社神道』(大明堂)で神道宗教学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tkm66

1
画して、テレビのコントセットに熊手や神棚すら置けない2021年。2008/10/12

笠井康平

1
同著者のデータブックも参照のこと。2011/10/29

koba23

1
テレビは宗教に厳しい対応しているように見えて、実は視聴率のためにダブルスタンダードを持っているということを改めて認識することができた。2010/08/25

紙魚

1
テレビと言うメディアが日本人の宗教観に与えた影響、またそれにより生じる危険性について警鐘を鳴らす一冊。「宗教は危ないと忌避する一方で、何故詐欺紛いなオカルト番組が流行るのだろう?」と一度でも疑問に思った人にお勧め。さくさく読めます。2008/10/17

ispanoman

0
テレビというメディアが社会に与える影響がいかに大きかったか、そして国の有り様が放送内容にも影響し、更にまたそれが放送されて社会が変容していく。社会制度としてのテレビというとらえ方が核心をついてている。もう一つは、日本人の宗教観の問題。これを、テレビという切り口から述べている。そこから、改めてマスコミの偏りに常に注意する必要性を訴えている。2014/04/22

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