中公新書ラクレ
大統領になりそこなった男たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121502902
  • NDC分類 312.8
  • Cコード C1222

出版社内容情報

出馬しなかった「合衆国生みの親」、リンカーンに敗れた男、第二次世界大戦の英雄、兄と同じく銃弾に倒れた男……。ひとりのアメリカ大統領が誕生するまでには、落選者の累々たる屍が築かれる。そのなかから、切手に描かれて、アメリカ史の教科書に載るほどの功績をあげた8人を選び、彼らの生涯を追った「偉大な敗者たち」の物語。本書は、敗者の側からみることで、もう一つのアメリカの姿を明らかにした、異色の歴史ノンフィクション。

内容説明

1人のアメリカ大統領が誕生するまでには、落選者の累々たる屍が築かれる。しかしその中には、後世に残る功績をあげた者も多い。顕彰すべき偉人として、切手に描かれた8人の生涯を追う。

目次

第1章 アレクサンダー・ハミルトン(一七五五~一八〇四)―合衆国の生みの親は、なぜ出馬しなかったのか
第2章 ヘンリー・クレイ(一七七七~一八五二)―五戦五敗の屈辱を味わった、“偉大な五人の上院議員”の一人
第3章 ウィリアム・ヘンリー・スワード(一八〇一~一八七二)―“無難”なリンカーンに敗れた男の「塞翁が馬」
第4章 ウィリアム・ジェニングス・ブライアン(一八六〇~一九二五)―アメリカ史上、最も人気のあった雄弁家の無念
第5章 アルフレッド・スミス(一八七三~一九四四)―WASPの壁に果敢に挑んだカトリック信徒
第6章 ロバート・アルフォンソ・タフト(一八八九~一九五三)―孤立主義を掲げ続けた“ミスター・リパブリカン”
第7章 ダグラス・マッカーサー(一八八〇~一九六四)―“リンカーン以来の英雄”の足をすくったものとは
第8章 ロバート・フランシス・ケネディ(一九二五~一九六八)―兄と同じく銃弾に倒れたボビーの“予言”

著者等紹介

内藤陽介[ナイトウヨウスケ]
1967年東京都生まれ。東京大学文学部卒。郵便学者。日本文藝家協会会員。切手の博物館副館長。切手をはじめとする郵便資料から、国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を提唱、研究・著作活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

45
郵便学が専門の著者による、アメリカの政治家の評伝集。近代日本でもアメリカでも、首相や大統領になった者とそうでない者の情報差は大きい。本書は切手の写真を上手くアクセントにし、時の大統領の略評伝も加えながら、8人のアメリカの政治家を簡潔に紹介している。初めて知った人物も数名。章ごとにテーマも設定されており、大変読みやすい。アメリカ史を豊かに肉付けしてくれる書だ。目次を見て「ベンジャミン・フランクリンがいないのはなぜ?」と疑問に思ったが、すぐに氷解。フランクリンは初大統領選の時に83才、翌年死去したとのこと。2020/03/09

おらひらお

6
2008年初版。着眼点が良い。歴代大統領が誰で何をしたのかも詳しくないが、それ以上に大統領選で落選した人たちについての知識はほとんど持っていなかったので新鮮な印象を受ける。2011/05/05

takao

3
ふむ2024/01/22

SavaMiso

3
必ずしも優秀な方の候補が大統領になれるわけではない,というのが面白い2008/10/24

ちょーのすけ

3
ロバート・ケネディの高潔さに感服した。だからこそ敵は多く、暗殺されたのだろうが。そんな大統領になっておかしくなかった8人を取り上げつつ、いろいろなエピソードを交えてアメリカ史の一断面が紹介される。2008/10/06

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