出版社内容情報
出馬しなかった「合衆国生みの親」、リンカーンに敗れた男、第二次世界大戦の英雄、兄と同じく銃弾に倒れた男……。ひとりのアメリカ大統領が誕生するまでには、落選者の累々たる屍が築かれる。そのなかから、切手に描かれて、アメリカ史の教科書に載るほどの功績をあげた8人を選び、彼らの生涯を追った「偉大な敗者たち」の物語。本書は、敗者の側からみることで、もう一つのアメリカの姿を明らかにした、異色の歴史ノンフィクション。
内容説明
1人のアメリカ大統領が誕生するまでには、落選者の累々たる屍が築かれる。しかしその中には、後世に残る功績をあげた者も多い。顕彰すべき偉人として、切手に描かれた8人の生涯を追う。
目次
第1章 アレクサンダー・ハミルトン(一七五五~一八〇四)―合衆国の生みの親は、なぜ出馬しなかったのか
第2章 ヘンリー・クレイ(一七七七~一八五二)―五戦五敗の屈辱を味わった、“偉大な五人の上院議員”の一人
第3章 ウィリアム・ヘンリー・スワード(一八〇一~一八七二)―“無難”なリンカーンに敗れた男の「塞翁が馬」
第4章 ウィリアム・ジェニングス・ブライアン(一八六〇~一九二五)―アメリカ史上、最も人気のあった雄弁家の無念
第5章 アルフレッド・スミス(一八七三~一九四四)―WASPの壁に果敢に挑んだカトリック信徒
第6章 ロバート・アルフォンソ・タフト(一八八九~一九五三)―孤立主義を掲げ続けた“ミスター・リパブリカン”
第7章 ダグラス・マッカーサー(一八八〇~一九六四)―“リンカーン以来の英雄”の足をすくったものとは
第8章 ロバート・フランシス・ケネディ(一九二五~一九六八)―兄と同じく銃弾に倒れたボビーの“予言”
著者等紹介
内藤陽介[ナイトウヨウスケ]
1967年東京都生まれ。東京大学文学部卒。郵便学者。日本文藝家協会会員。切手の博物館副館長。切手をはじめとする郵便資料から、国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を提唱、研究・著作活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
おらひらお
takao
SavaMiso
ちょーのすけ