出版社内容情報
山梨県の巨摩中学は「山びこ」と並ぶ戦後民主教育の金字塔。この「学校革命」が三十年前に潰されたのはなぜか。公立校再生のヒント。
内容説明
教科書で教えない、テストをしない、芸術教育を重視する学校―山梨県の巨摩中は戦後教育の金字塔だ。この「学校革命」が潰された謎を解き明かし、今につながる教育界の病巣にメスを入れる。
目次
プロローグ 「公立か私立か」という憂い
1章 全国に先駆けた巨摩中教育
2章 「楽園」が消えるまで
3章 だれが「学校革命」を抹殺したのか
4章 たんぽぽの綿毛に―いまに息づく巨摩中教育
5章 地方校を蘇らせるためのヒント
エピローグ 「われわれの力の及ばないもの」に寄せて
著者等紹介
川村美紀[カワムラミキ]
1962年山梨県生まれ。山梨大学教育学部(物理学専攻)卒業。システムエンジニアとして富士通(株)勤務、結婚を機に退職。出産、育児を経て、東京学芸大学大学院にて教育心理学を専攻。長浜功教授のもとで、日本の教育実践と理論について学ぶ。イギリス留学を経て、公立学校での補習授業担当、専門学校での非常勤講師などを経験。現在は親という立場から、教育の地域間格差、公私学間格差、教育と人間のモチベーションの関係に関心を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。