• ポイントキャンペーン

中公新書ラクレ
戦後政治家暴言録

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121501738
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C1221

出版社内容情報

吉田茂の「ばかやろう」から小泉純一郎の「人生いろいろ」まで。昭和史研究の第一人者が詳細に解読する、日本政界戦後六〇年の真実。

内容説明

吉田茂の「バカヤロー」から小泉純一郎の「人生いろいろ」まで。戦後60年を象徴する政治家の失言・放言を詳細に辿りながら、無気力が蔓延する現代へ警鐘を鳴らす、保阪史観の集大成。

目次

第1章 戦後日本のオモテの言論、ウラの言論
第2章 戦前の官僚体質の残る暴言(吉田茂―バカヤロー発言の内と外;池田勇人―中小企業の倒産などやむを得ない;清瀬一郎―男女共学は廃止すべきだ;岸信介―野球場や映画館は満員だよ;佐藤栄作―私はテレビと話す。新聞記者諸君は帰ってください)
第3章 田中角栄以後、森喜朗以前(田中角栄―隣りで毎日毎日、ガンガンと製カン工事をやるよ;中曽根康弘―日本列島を不沈空母にする;藤尾正行―日韓併合は韓国にも責任がある;渡辺美智雄―日本人は破産というと重大に考えるが米国の連中は黒人だとかいっぱいいて、ケロケロケロ、アッケラカンだよ;森喜朗―日本は天皇を中心とする神の国)
第4章 小泉政権下の暴言・失言の怖さ

著者等紹介

保阪正康[ホサカマサヤス]
評論家、ノンフィクション作家。1939年生まれ。同志社大学文学部社会学科卒。出版社勤務を経て著述活動にはいる。近現代史(主に昭和史)関連のテーマを中心とする作品のほか、医学・医療の社会的関係を検証する作品を発表している。立教大学非常勤講師、函館大学客員教授を務める傍ら、個人誌『昭和史講座』を主宰
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

252
積読本に登録してたはずなのになかったので手にとった所、読んでしまった1冊。小泉発言が当時問題視されていたのが隔世の感と感じるほど、その後も色々な暴言があったなぁと思った。例えば日本列島は日本人だけの・・・。とか原爆のおかげで戦争が早く終わったとかetc。まぁその時代時代にあわせたような発言が出てくるのだと思った。2015/11/28

フリスビー

11
あとがきにある通り、「知的鍛錬として」たんねんに読むことができた。池田隼人首相の「貧乏人は麦を食え」は、実は質問者の発言であり、誘導・挑発的に「失言」を造り出すことができる例は興味深かった。私は政治家の立候補の要件に、「学問的知識や社会的常識が一定レベルを超えていること」を加えるべきだと思う。政治家の質が下がると、市民にも影響が大きい。そしてさらに質の低い政治家が誕生していく。森、小泉首相あたりから、急速にその質が低下している。だが政治家である以上、その言葉は権力を持ち、確実に国を蝕んでいっているのだ。2018/04/07

Humbaba

9
政治家は国の代表であり,その一言は普通の人間の一言とは比べものにならないほどに重い.しかし,戦略もあるかもしれないがそのような人の口からも暴言は生まれてしまう.暴言はその時の生の感情であり,それを調べることでその当時の空気も伝わってくるものがあるだろう.2012/01/06

oligarchical

1
馬鹿とか知識不足とかいうのが原因の暴言/放言は脇に置いておくとして、結局、「政治家は場をわきまえろ」と、「国民よ、おまえらも勉強しろよ」がこの本の言いたいこと。ただ、後半で、ホンネとタテマエの区別はやめるべきという趣旨の議論を展開してるが、前半ではそれを容認していたりと、主張が揺らぐ。しかし、先日のsengoku38のリーク事件をはじめとする、オモテ(いわゆる平和主義)に対してウラ(いわゆる愛国/民族主義)の主張が公然と闊歩する時代/事件に対する警鐘をならしただけでも、評価すべきかもしれない。2011/03/04

kwy8791

1
上から目線の部分は無視して、まぁ、こんな発言が有ったんだな。とニヤニヤ読めば良いのかな。それとも、はいはい、書いてるアナタは賢うございますね。とニヤニヤしながら読めば良いのかな。あんまオススメはしない一冊2011/02/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/391843
  • ご注意事項