中公新書ラクレ
科学技術はなぜ失敗するのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 250p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121501547
  • NDC分類 504
  • Cコード C1240

内容説明

ロボット開発や原発の蒸気漏れ事故、GPS衛星打ち上げから零戦開発の失敗まで。最新科学技術産業をめぐるニュースをやさしく解読。親子で科学的な会話をするための基礎知識満載の書。

目次

第1部 「科学技術創造立国」は幻想である(日本のロボット開発を取り巻くおかしな“発想”;蒸気漏れ事故は「原発」より「技術」にスポットを当てよ ほか)
第2部 超大国アメリカの産業戦略(9・11テロと、ゴアが蒔いた種がアメリカを水素エネルギーに向かわせた;報道ではわからないアメリカ軍「誤爆」の正体 ほか)
第3部 国際舞台での科学技術外交(「位置情報」をめぐる米欧“戦争”に中国も参戦;環境にいい自動車はなぜ、なかなか誕生しないのか ほか)
第4部 日本の科学技術ビジョンを問う(好景気がもたらす「自然科学系ばなれ」に、先手を打て;南極観測から“撤退”すべきでない、これだけの理由 ほか)

著者等紹介

中野不二男[ナカノフジオ]
ノンフィクション作家。1950年、新潟県に生まれる。日本大学農獣医学部中退後、78年に渡豪。シドニー・ドル・オリヴァー社技術部での会社員生活を経て、オーストラリア国立アボリジニー研究所のもとで先住民アボリジニーの調査研究、及び執筆活動を開始。82年に日本帰国。その後も国立民族学博物館共同研究員や宇宙開発委員会専門委員などを歴任。80年『Japanese pearl divers in Broome』でオーストラリア・ナショナル・プレスクラブ/豪日交流基金ジャーナリスト賞、83年『海鷲は舞い降りたか』で第3回PLAYBOYドキュメント・ファイル賞優秀作品賞、84年『カウラの突撃ラッパ―零戦パイロットはなぜ死んだか』(文芸春秋)で第11回日本ノンフィクション賞、90年『レーザー・メス 神の指先』(新潮社)で第21回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

編集兼発行人

2
科学技術に関して二千年代前半に起こった出来事についての解説。ロボット宇宙開発エネルギー原発ミサイル等々を素材として使いながら科学の重要性を力説し無関心で居る態度に警鐘を鳴らす。技術そのものの原理や構造に加え其の裏に控える政治や外交の複雑な関与にまで焦点が当てられ理解が進む。様々な実例と其の検証とを詳らかに眺めながら事故が発生した際に原因の究明や再発の防止よりも責任の追及が強調されがちな我国の傾向における背景として失敗する確率を0%から発想する無謬主義的な思考回路が産学官民に広く組み込まれていることを感受。2014/04/06

オザキ

0
科学技術の発展についての筆者の意見が述べられている。メインはどうすべきかで失敗についてはその補助的な話かな2017/04/22

Heyryo Motoyama

0
科学がなぜ失敗するのか、という論説でなく2000年くらいに起こった科学技術に関するニュースの裏側といった感じの本。テポドンが津軽海峡上空をとんだのは津軽海峡が国際海峡である為であると。2017/01/04

issy

0
科学・技術の視点で様々なニュースを分析・検証する連載コラムを一冊にまとめた本。一編ずつ独立してるので少しずつ気軽に読めるのが良い。2002〜2004に書かれたものなので話題はやや古いが、著者の視点と切り口は鋭く、今でも読む価値あり。タイトルの前に「日本の」をつけるならば、その原因の一つは「失敗率0%」に拘る社会(あるいは日本人のメンタリティ)にあり、ということになりそう。2010/06/26

NekoApple

0
http://booklog.jp/users/keithewisdom/archives/41215015432009/11/17

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