内容説明
長期不況の中にある日本。そんな今、「価値観」という心理的な指標でみれば、日本人は世界第何位？―電通総研が参加した国際的調査研究の成果を、わかりやすいランキング表にて紹介する。
目次
第１部 テロ後の日本と世界―「主要国ランキング」から（中流崩壊？「貧富の差はもっとあってよい」で日本がトップ；「譲り合い」の精神、日本人は最下位に；やっぱり野球が好きな日本人、でも将来は？；日本人の「グローバリゼーション」のイメージは不安先行 ほか）
第２部 日本は世界第何位？―「世界価値観調査７４か国ランキング」から（すすんで国のために戦うか；日本人（自国民）であることに誇りを感じているか
現在、幸せだと思うか
思い通りに人生を動かすことが出来ているか ほか）
著者等紹介
高橋徹［タカハシトオル］
電通総研業務企画部主任研究員。１９５９年生まれ。８３年東京大学文学部（心理学）卒、電通入社。調査部門、海外メディア部門を経て、海外研修員としてアメリカ国際経営大学院（サンダーバード）（米国アリゾナ州）留学、経営学修士号（ＭＢＡ）取得。その後、経営企画部門、営業部門を経て現職。専門は、価値観・生活者研究で、「価値観国際比較調査」、「世界価値観調査」を担当する。１９９８年～２００２年東洋大学社会学部非常勤講師（産業心理学）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
2
多数のランキングを収録しているので自分で新しい発見が出来る，2009/11/12
葉
1
中流層の問題を挙げている。日本の目指すべき方向性をアンケート調査から考えている。日本は譲り合いか競争かのどちらが成功に繋がるかという問いに、わからないと答えたのが圧倒的であり、TPOではないかと個人的に思った。日本ではバツイチが当たり前だが、不倫は許されないとして、最近流行っているベッキーを思い出した。日常生活での家族との触れ合いは増加しているものの、他国に比べて増加量は少ない。自分の国に誇りを感じるかは、71位と非常に少ない結果となっている。転職先で重視するもので同僚が堂々の世界ランク1位である。2016/02/04
セニー
1
日本人と世界の違いがランキングにするとすごく分かり易い特に日本人でいることに誇りを持っているか？というランキングと政治に対する興味は高いのに政党への信頼感はその反面とても低いというランキングにはすごく惹きつけられた2014/01/26
旅猫
0
ランキングから測る価値観。日本の未来が暗いような明るいような・・・・・・とにかく文化の違いなどによるデータの違いは興味深い。2012/08/25
遠藤 a.k.a. Kon
0
電通総研の各国主要都市価値観比較調査（10都市）と、世界価値観調査からなるランキング表。28-29頁では家族関係の設問。2000年前後現在で、同性愛の許容度は日本27％、米・英61％、仏・独80％。独で同性愛者用サウナクラブがあるのが意外。米で許容者が６割にもかかわらずbullyingが社会問題になっているのは考えさせられる。なお、離婚への許容度は中・韓・シンガポールで３割を割っており、これは主婦の自殺率と相関しているかもしれない。2012/03/17
