内容説明
2002年下半期(7月~12月)分収録の本書「編集手帳」は、かなりのものが、何らかの形で北朝鮮による組織的な拉致犯罪に触れる内容となりました。読者と共有した怒りと哀しみとは―。
目次
世間を偽るには、世間並みの顔をなさいませ
校正畏るべし
つらが曲がっているのに、鏡を責めて何になろ
聞えるんだよ、人生の内蔵の音だ
そう、君らにはわかるまいが、五十六十の堂々たる紳士で、女房がおそろしくてうちへ帰れないで、夜中にそとをさまよってるのは、いくらもいるんだよ
ぼくもおとうちゃんみたいにはげるといいなぁ
「先生、私はあとどのくらい生きられる?」「それはあなた次第です」「あなた次第でなくてよかったよ、先生」
頭のいい人には恋ができない
「英雄のいない国は不幸だ!」「違うぞ、英雄を必要とする国が不幸なんだ」
大方の世捨て人には心せよ、ころもは着ても狸なりけり〔ほか〕
著者等紹介
竹内政明[タケウチマサアキ]
読売新聞論説委員。1955年、神奈川県生まれ。79年、北海道大学文学部哲学科、宗教学専攻卒、読売新聞に入社。長野支局を経て、東京本社・経済部で財政、金融などを担当。98年に論説委員会に移り、2001年7月から朝刊1面コラム「編集手帳」を担当
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