内容説明
血友病患者にエイズ禍を招いた未曾有の薬害事件。その責任を問う裁判の判決が言い渡され、安部英医師に無罪が宣告された。この「無罪」判決を受け、本書は専門家の責任を徹底考察する。
目次
薬害エイズ事件と二つの判決
判決はどう受けとめられたのか
「無罪判決」の論理を検証する
薬害を引き起こす科学者の不正―医学的観点から批判する
安部医師の無罪理由はどこにあるのか
専門家の責任―血友病専門医たちの大罪
著者等紹介
桜井よしこ[サクライヨシコ]
ベトナム生まれ。新潟県立長岡高等学校卒業、ハワイ大学歴史学部卒業。クリスチャンサイエンスモニター紙東京支局勤務(1971‐74)、アジア新聞財団DEPTH NEWS記者(1975‐77)、同東京支局長(1978‐82)、NTVニュースキャスター(1980‐96)を経て、1980年からジャーナリストとして活動を続けている。94年度SJ賞(女性放送者懇談会賞)受賞、第26回大宅壮一ノンフィクション賞受賞(95年)、第46回菊池寛賞受賞(98年)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。