中公新書ラクレ<br> 外務省激震―ドキュメント機密費

  • ポイントキャンペーン

中公新書ラクレ
外務省激震―ドキュメント機密費

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121500182
  • NDC分類 317.22
  • Cコード C1236

内容説明

21世紀の幕開けに発覚した外務省室長による機密費流用事件。その背景となった外務省腐敗の全貌と、官邸・外相・外務官僚の三つどもえの暗闘を、一年間にわたる膨大な取材メモから描く。

目次

第1章 暗闘(口座番号1797628;なぜ捜査はストップしたか ほか)
第2章 ノンキャリアの悲哀(幻の北米二課;異動は突然、白紙に戻った ほか)
第3章 キャリアの傲慢(上司は「わが家の食費も出せ」と言った;封印された告発 ほか)
第4章 伏魔殿・外務省(怪文書の衝撃;権力の裏金 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SOHSA

22
《図書館本》清武英利著「石つぶて」の関連から本書を手にとった。内容的には「石つぶて」の範疇を出ない。むしろ事件の核心というよりは、外務省をめぐる当時の批判と非難の根拠を羅列したものだった。当時を読み解く資料としては興味深いが、読み物としての面白さや迫力はやはり「石つぶて」には及ばない。明日から「石つぶて」が連続ドラマとしてWOWOWで放送されるとのことだが、さて出来はどうだろうか。事実は小説より奇なりとはいうが、真実の持つ迫力を書籍でもドラマでも伝えてもらえると読者・視聴者としては嬉しいのだが。2017/11/04

takao

3
ふむ2023/12/24

省事

3
いわゆる機密費流用事件から田中真紀子騒動に至るまでの外務省不祥事をまとめた一冊。「マンションや競走馬を買いまくったヤバい横領」と子供心にも記憶鮮明な事件だったが、本書では詳細や遠因となった公務員制度や省内力学が手際よくまとめられている。旅費、交際費等認められるべき金銭が支給されない歪みをどこかで吸収する必要がある中、対応する仕組みを作り上げてをそれを権力資源としてしまった容疑者、歪みの補填だけでなくいつしか彼の「錬金術」にタカるのを当然としだした外務省。社会人である今読むと容疑者にいささかの悲哀も覚える。2020/10/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/178032
  • ご注意事項