内容説明
イノベーション活動が「東京」の「既存の大企業」に集中している現状では、日本は活力を失うばかりだ。これを転換する方法とは。著者はこれを本書で大胆に、かつ現実的に説いてゆく。
目次
第1章 勃興するテクノリージョン
第2章 礎としての「知識」
第3章 テクノリージョンの誕生と死と
第4章 「企業誘致」考
第5章 「非テクノリージョン国家=日本」への不安
第6章 さあ、“シリコンバレー”を創ってみよう
著者等紹介
東一真[ヒガシカズマサ]
1961年鹿児島市生まれ。80年鹿児島県立鶴丸高校卒、筑波大学第二学群人間学類入学。83~84年文部省派遣で、ニューヨーク州立大学オスエゴ校留学。86年筑波大学卒、筑波大学大学院経営政策科学研究科入学。87年大学院中退、読売新聞社入社。盛岡支局、新潟支局などを経て、編集局経済部。兜クラブ(証券)、機械クラブ(電機)、日銀クラブ(金融)、運輸省、通産省などを担当。99~2000年ハーバード大学ウェザーヘッド国際問題研究所客員研究員
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感想・レビュー
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コホーー
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本書のテーマは、東京以外の場所にハイテク・ベンチャー企業の高度な集積地(テクノリージョン:TL)を作り上げるにはとうしたらいいか。世界的な現象として地域単位(としか言い表せない地理的なまとまり)でシリコンバレー(SV)化している。地域である理由として、距離の近さがある。各社の社員が頻繁に行き来できる立地環境にあるなら、複数のイノベーション活動(知識やアイデアの交換等)を相互に活性化させることができる。TLの立ち上げには、次の3つが必要条件。①大学等の科学技術の発信基地(=コンテンツ供給者からの2021/10/10