中公新書ラクレ
論争・中流崩壊

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  • サイズ 新書判/ページ数 287p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121500014
  • NDC分類 361.84
  • Cコード C1236

出版社内容情報

不平等化、エリート、階級社会……。「中流」中心社会は破綻したのか。エリートの責任とは。――2000年の論壇を席巻した「中流崩壊」論争。その必読論文を集めた本書は、21世紀を生き抜くための知のガイドとなろう。

内容説明

「中流」中心社会は破綻したのか。エリートの責任とは。―2000年の論壇を席巻した「中流崩壊」論争。その必読論文を集めた本書は、21世紀を生き抜くための知のガイドとなろう。

目次

「新中間大衆」誕生から二〇年―「がんばる」基盤の消滅(佐藤俊樹)
階層分化をくいとめよ―決め手は「相続税率」アップ、「受験教育」徹底(野口悠紀雄・和田秀樹)
新・階級社会ニッポン(『文芸春秋』編集部)
「結果の不平等」をどこまで認めるか(橘木俊詔)
「中流層の崩壊」は根拠乏しい(大竹文雄)
「階級社会」論(田中明彦)
リレー討論 中流神話は崩壊したか
「中流崩壊」に手を貸す教育改革(苅谷剛彦)
三つの格差「所得・世代・学歴」を突き抜ける道(金子勝)
透明な他者の後で(佐藤俊樹)
エリートの責任(御厨貴)
「エリート幻想」の正体(大塚英志)
中流崩壊は「物語」にすぎない(盛山和夫)
それでも進む「不平等社会化」―選抜と機会と「階級」(佐藤俊樹)
今こそ「階級社会」擁護論―「中流の飽和を」を越えて(桜田淳)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

21
上流と下流の差がなくなっている(~流というこの意味での言葉は好きな表現ではないが)とか、若年層の所得が減っているなどの指摘は納得できる。社会の構成年齢が変われば、経済も変わる。2014/08/22

てつのすけ

16
2001年発行の本。そもそも中流とは何か。定義は曖昧で、国民それぞれが自分は中流だと思ってきたのだろう。しかし、バブル崩壊後、従来の価値観に当てはまらない成功者が現れたことで、仲間意識が揺らぎ、成功者に対する日本人独特の嫉妬によって崩壊へ向かいはじめたのではないかと思う。世の中を見渡しても、日本は未だ村社会から脱却できていないな~と感じる。2024/03/23

もっち

1
盛山和夫「中流崩壊は『物語』にすぎない」2016/05/31

T-山岡

1
いわゆる格差社会論ではあるが、2000年前後の橘木・大竹論争や、佐藤俊樹「不平等社会日本」を巡る話題が中心で、「ワーキングプア」や「ブラック企業問題」といった近年のトレンドを念頭に置いて読むと、少し勝手が違うかもしれない。そういう意味では、この十数年の間での格差社会論の変容を感じられて興味深い。2014/10/27

numainu

0
評価B2001/07/31

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