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中公選書
3.11以後

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  • サイズ B6判/ページ数 201p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784121100016
  • NDC分類 404
  • Cコード C1340

内容説明

変わりゆく世界のなかで、「3・11以後」の日本はいま、どこへ向かおうとしているのか。哲学的思索はよみがえるのか、古典的情緒は継承されるのか、ヒューマニズムは変質していくのか。たえず「人間」という難問に戻り、「人間」の価値へと帰着せんとする、スリリングなディアローグ。

目次

1 震災・原発と非科学(ツイッターと二分化思考;再生可能エネルギーをめぐって;核をめぐる思考を問い直す)
2 閉塞を打ち壊すもの(メタ認知と情報リテラシー、そしてパーソナル・ハピネス;自由とリスク、そして合理性;科学ジャーナリズム、そして現場感覚)
3 変化する世界に向かって(フロー理論、そして「板子一枚下は地獄」ということ;ナイーブの罪、そしてイノベーション)
Last Session 科学、哲学、そして情緒(インターネットの罠;「哲学的に思考すること」は、もはや困難なのか;失われた情緒を求めて、そして、ヒューマニズムとは何か)

著者等紹介

茂木健一郎[モギケンイチロウ]
1962年東京生まれ。理学博士。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学大学院教授。東京大学理学部、法学部卒業後、同大学院理学系研究科修了。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。『脳と仮想』(新潮社)で第4回小林秀雄賞を、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第12回桑原武夫学芸賞を受賞

竹内薫[タケウチカオル]
1960年東京生まれ。サイエンス作家。東京大学教養学部教養学科、同理学部物理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了、Ph.D.(高エネルギー物理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マジェスティー250

2
ツイッターでつぶやかれる情報ただそれだけが真実では、ない。2011/11/21

Norimasa Saito

1
脳科学者茂木健一郎とサイエンス作家竹内薫の「3.11」後をテーマにした行動する知性の対談集。短いながらも凝縮された言葉が嬉しい。「科学的な思考」「正しい答え」を求める危険、「ルールに則るからまずやってみること」、「パーソナルハピネス」「東大ブランド」の幻想、「実質的な時間」を大事にすること、「父権主義からの脱却」、「哲学的思考」、「失われた情緒」、「人間とは何か」「ニューマニズム」等示唆に富む対談はいい。2013/05/13

ルアット

1
両氏の対談形式で、内容も全体として、素晴らしいし、読みやすかった。ただ、原発に関することに関しては、ちょっと引っかかることもあった。「反原発」といっているのは、原子力に関する詳しい知識を持ち合わせていない人の意見であると決め付けている感があった。専門家でも「反原発」はいるのであり、それらの人たちと全く意見が違うところもあったので、どちらが正しいかは判断が難しい。この部分以外の、2閉塞を打ち壊すもの、3変化する世界に向かって、4科学、哲学、そして情緒 の章は本当にいい内容だったと思う。2012/01/07

Norimasa Saito

0
脳科学者茂木健一郎とサイエンス作家竹内薫の「3.11」後をテーマにした行動する知性の対談集。短いながらも凝縮された言葉が嬉しい。「科学的な思考」「正しい答え」を求める危険、「ルールに則るからまずやってみること」、「パーソナルハピネス」「東大ブランド」の幻想、「実質的な時間」を大事にすること、「父権主義からの脱却」、「哲学的思考」、「失われた情緒」、「人間とは何か」「ヒューマニズムとは何か」等示唆に富む対談はいい。2013/05/13

しゅんぺい(笑)

0
茂木健一郎さんと竹内薫さんの対談本。 体としては、3.11後の日本の社会構造やら日本人の持つべきメンタリティ等の話。 科学、教育、SNSなど、社会科学的に話が進められており、興味深かったです。 再生可能エネルギーに関しての二人の見解と、パターナリズムを作り出している、という話が特に印象に残りました。 ぜひ、また読みたい本です。2011/12/31

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