出版社内容情報
クレオパトラの宮殿、ツタンカーメンに贈られた宝、元寇船、タイタニック…。海底に眠る数々の遺産に光をあてた、探検と研究のドラマ
内容説明
水中考古学とは、水面下の遺跡や沈没船を発掘、保存、調査する研究分野である。欧米の研究チームがクレオパトラ宮殿やタイタニック号を発見し、中国・韓国は国を挙げて沈没船調査を行っているが、日本でも一三世紀の元寇船を発掘するなど、毎年のように新たな成果が上がっている。千葉県沖に沈んだ幕末の黒船を発見し、その後も調査を続けている著者が、自身の体験も織り交ぜながら、世界の海の探検と研究に迫る。
目次
第1章 ツタンカーメン王への積荷―水中考古学の曙光(三三〇〇年の眠りから覚めた王の宝;最も華麗で活動的だった時代 ほか)
第2章 元寇船の発見(長崎県鷹島沖海底にて;保存状態良好な二隻目 ほか)
第3章 海を渡った日本の陶磁器(アーヴォンド・ステレ号からの発見;東への航路―アメリカ大陸まで)
第4章 中国の沈船、韓国の沈船(泉州湾宋代沈船;新安沖元代海船)
終章 千葉県勝浦沖に沈む黒船ハーマン号(冒険のはじまり;ハーマン号の遭難とその船歴 ほか)
著者等紹介
井上たかひこ[イノウエタカヒコ]
1943年茨城県生まれ。法政大学卒業後、米国テキサス州立テキサスA&M大学大学院文化人類学部(水中考古学専攻)修了。同大併設の水中考古学研究所にて「水中考古学」の父と呼ばれるジョージ・バス博士の薫陶を受け、東洋人として初めて水中考古学の学位を授与される。この間、トルコのウル・ブルン難破船、ジャマイカのポート・ロイアル海底都市、元寇船など世界的に著名な水中遺跡の発掘調査に参加。その後、筑波大学歴史人類学研究科研究生を経て、茨城大学非常勤講師、カルチャースクール講師など歴任。現在は千葉県勝浦沖の黒船ハーマン号を調査中。日本水中考古学調査会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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