中公新書<br> 先進国・韓国の憂鬱―少子高齢化、経済格差、グローバル化

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中公新書
先進国・韓国の憂鬱―少子高齢化、経済格差、グローバル化

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  • サイズ 新書判/ページ数 264p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121022622
  • NDC分類 312.21
  • Cコード C1233

出版社内容情報

経済的に躍進した韓国は、一方で少子高齢化や貧困問題などの課題も抱え込んだ。歴代政権の取り組みとその結果を実証的に論じていく。

内容説明

自国製品が世界を席巻し、経済的に大きく躍進した韓国。しかし、急激な発展によって他の先進国以上に多くの課題を抱え込んだ。少子高齢化、貧困問題、社会保障制度の未整備…。韓国が直面する問題に対して、金大中、盧武鉉、李明博ら革新、保守それぞれの歴代政権は、いかなる結果をもたらしたのか。そして朴槿恵の舵取りによって、この国はどこに向かうのか。指導者と政策を通し、隣国の姿を浮き彫りにする。

目次

序章 先進国としての韓国の始まり
第1章 誤解された改革―金大中政権の経済・福祉政策
第2章 進歩派政権の逆説―盧武鉉政権の福祉政策
第3章 米韓FTAと盧武鉉の夢
第4章 反進歩派政策の挫折―李明博政権による政策継承
第5章 朴槿恵政権の憂鬱

著者等紹介

大西裕[オオニシユタカ]
1965年、兵庫県生まれ。89年、京都大学法学部卒業。93年、京都大学大学院後期博士課程退学。97~98年、韓国高麗大学留学。大阪市立大学法学部助手、同助教授などを経て、神戸大学大学院法学研究科教授。専攻は行政学、比較政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

167
日本と韓国は似て非なる国だなと感じた。大統領制だからか大統領に権限が集中するのは確かだがそれ故に右から左への旋回も早く、国内の対立も先鋭化する傾向にあるのだろうと思った。本書はかなり落ち着いた筆致で学術的に仕上げ、ただの反韓国的な本ではなくて良かった。2014/05/02

ntahima

26
金大中から朴槿恵までの4代の大統領の政策を通して、韓国社会の今後の方向性と課題について探る。新自由主義的政策が何故、前半十年の進歩(革新)政権で推し進められたのか、及び韓国が日本より積極的にFTA戦略を展開し得た社会的要因に関する説明がなかなか興味深い。但、読了後に偶々聞いた韓国のブロードキャストで進歩系経済学者が盧武鉉の米韓FTAについて本書と全く異なる見解を述べていたのには笑った。本書あとがきの日付は2014年3月、即ち4.16前であり、現政権に関しては国鉄部分民営化反対闘争までしか言及されていない。2015/01/18

mazda

22
タイトルが間違っていること以外は、特筆する点はなかったかな…?2014/07/22

Porco

20
硬めの本でしたが、金大中政権から李明博政権まで(プラス、現政権の最初も)の社会保障政策の形成過程について丁寧に解説してくれている本でした。同時に韓国の政治・選挙についても解説。韓国について、まだまだ知らないことが多いな、と思いました。2015/11/09

あちゃくん

20
金大中・盧武鉉・李明博・朴槿恵と四代の大統領の政策を経済指標やアンケートなどから丁寧に分析し、韓国の現代史を表した書。少子高齢化、経済格差、グローバル化に、進歩派(民族統一派)と保守派(対米従属派)の対立の中でそれぞれの大統領がどういう政策で対応しようとして、どういう成果を得たのか(どういう反対にあって失敗したのか)が丹念に記載されていて面白いです。特に、進歩派だった盧武鉉が米韓FTAへの道筋をつけたか(つけざるをえなかったか)という分析が面白かったです。政治の力学というものを考える上で好著だと思います。2014/12/17

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