中公新書<br> 四大公害病―水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市公害

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中公新書
四大公害病―水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市公害

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121022370
  • NDC分類 519.21
  • Cコード C1221

出版社内容情報

水俣病、イタイイタイ病など高度成長の影である公害病の全貌を明らかにし、今なお続く、国と被害者間との”認定”をめぐる齟齬を追う

内容説明

四大公害病とは、水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市公害を指す。工場廃液などが痙攣、激痛、発作といった重い障害を多くの人にもたらした。当初、企業は工場との関係を否定。だが医師・研究者らが原因を究明し、1960年代末以降、患者が各地で提訴。70年代半ばまでに次々と勝利した。本書は高度成長の「影」である公害病の全貌を明らかにすると同時に、21世紀の今なお続く“認定”をめぐる国と被害者との訴訟・齟齬も追う。

目次

第1章 水俣病―潜在患者二〇万人と呼ばれる「悲劇」(濁った海―発症、原因究明と企業の抵抗;終わらぬ訴訟―チッソ敗訴と一九七七年判断条件)
第2章 新潟水俣病―省庁の抵抗と四大公害病初の提訴(川の水俣病;発症から半年後の公式確認 ほか)
第3章 イタイイタイ病―救済に挑んだ医師と弁護士たち(神通川と三井鉱山;埋もれていた「業病」 ほか)
第4章 四日市公害―大気汚染という高度成長の重い影(国有地払い下げと石油化学工業;四日市コンビナートと企業 ほか)
終章 公害病と二一世紀(経済成長優先の方向転換;途上国の公害と有毒化学物質規制 ほか)

著者等紹介

政野淳子[マサノアツコ]
1962(昭和37)年福岡県生まれ。東京工業大学大学院総合理工学研究科環境理工学創造専攻博士課程修了。博士(工学)。衆議院政策担当秘書などを経て、ジャーナリスト。環境問題、公共事業を中心テーマに執筆活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

肉尊

51
四大公害訴訟の全貌解明を通じて、なぜ多くの人が傷つき、今なお問題が続いているのかを問う一冊。当初、公害と工場の関係性を否定しており、国も消極的態度をとっていた。衝撃的だったのは、新潟水俣病で最初に提訴を決意することになるK氏が、入院している19歳の息子が早く元気になるように刺身を差し入れ続けていたこと。県は食品衛生法に基づく捕獲禁止措置をとらなかったため失われた命だった。公害問題は終結していないし、日本だけのものではない。我々は被害者にも加害者にもなり得るという意識が必要かもしれない。2022/12/05

とくけんちょ

44
日本の近代史を振り返る。何事にも急速な成長の裏には歪みが生まれるのだと再認識。高度成長というあまりにも強い光の前にその影の部分から目を逸らしたせいで、犠牲となった多くの人たちのおかげで今の日本があるのだなと。国、大企業にとって時間は無限。迫り来る死期、その有限の中で、戦った人たちの勇気。2023/12/19

プリン

6
四大公害病の被害と裁判について改めて総括した著作。通り一遍のことは知っていたつもりでしたが、イタイイタイ病で背が縮まってしまった女性の写真は衝撃的でした。また、水銀中毒やカドミウムによる被害はもちろんですが、四日市の公害で多くの死者が出ていたことを知り、「たかが喘息」とは言えないほどの被害の深刻さには驚きました。本書の最後では中国からの越境汚染で改めて知られるようになったPM2.5の問題にも触れられていましたが、それ以前に国内の自動車による排気ガスの被害も深刻であることへの指摘は重要だと感じました。2013/11/24

coolflat

5
四大公害病も当然の事ながら、全ての公害裁判においても、やはり加害者側の企業は、因果関係の否認を主張する。企業が因果関係の否認を主張できる背景には、当然、行政の存在なくしては語れない。因果関係がある程度、確定できたにもかかわらず、ある研究グループで違った結論が出ると、別の何も知らない学者を集めて、最初からやり直しをさせ、新たに報告書を作成するといった具合である。結論の引き延ばしとも言えるこれらの政府の統一見解は、例えば新潟水俣病では、水銀を使うアセトアルデヒド工場が日本中から一つもなくなった後、発表された。2014/04/25

わい

4
読んだ。なんか、コロナ禍でよまなきゃかなと思って…。書かれたのが最近なので、福島の東電の話にも言及されてました。あくまで概要だけども、イタイイタイ病と四日市喘息は基本も知らなかったので、勉強になりました。2020/05/23

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