出版社内容情報
古代史家が歴史をひもとき、古今東西の事例を渉猟。混迷の時代を生きる日本人が模範として仰ぐべき51人の生涯と事績を紹介する。
内容説明
古代ローマには、人はいかに考え、ふるまうべきかを示す規範が存在した。この「父祖の遺風」に沿って我が子を教育することは、ローマの人々、とりわけ貴族階層の父親にとって何より重要だった。古代史家である著者は、父祖の遺風を重んじたローマ人にならい、歴史をひもといて古今東西の事例を渉猟。古代エジプトのファラオから戦後日本の国民的スターまで、現代の日本人が知っておきたい五一人の生涯と事績を紹介する。
目次
アクエンアテン―ツタンカーメンとその父の相克
ペイシストラトス―アナーキー状況を制した僭主
デモステネス―小国を糾合した大弁論家
荊軻―胆力もかなわぬ「刺客」とは
ハンニバル―古代最大の名将の教訓
大カトー―ローマの強さを作った教育方針
カエサル―英雄は人質事件にどう臨んだか
クラウディウス―誹謗中傷に泣いた名皇帝
セネカ―無欲を説いた金満哲学者
ハドリアヌス―人気がなかった名皇帝〔ほか〕
著者等紹介
本村凌二[モトムラリョウジ]
1947年(昭和22年)、熊本県に生まれる。一橋大学社会学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学名誉教授。博士(文学)。専攻、古代ローマ史。『薄闇のローマ世界』でサントリー学芸賞、『馬の世界史』でJRA賞馬事文化賞を受賞。2008年、一連の業績に対し、地中海学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件