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中公新書
フランス文学講義―言葉とイメージをめぐる12章

塚本 昌則【著】
中央公論新社 (2012/01/25 出版)

240p / 18cm
ISBN: 9784121021489
NDC分類: 950.2

価格: ¥861 (税込)
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詳細

近代小説は19世紀以来、「(かけがえのない)個人」に焦点を当てて発達してきた。
物語の主人公が、神や王から、ありふれた個人に替わる時、イメージこそが物語の書き手と読み手をつなぐために必須のものとなったのだ。
本書は、文学とイメージのかかわりを意識的に追求してきたフランス近代文学を素材に、私たちが物語を通して「見ている」ものは何か、そして書かれているものは何かを考えるものである。

第1部 知られざる英雄―ロマン主義と眼差しの詩学(時間の中にいる人間―ジャン=ジャック・ルソー『告白録』;自由と憂鬱―バンジャマン・コンスタン『アドルフ』;不透明な“私”―スタンダール『パルムの僧院』;社会の中に生きる人間―バルザック「金色の眼の娘」;夢と覚醒―ネルヴァル「シルヴィ」)
第2部 日常生活の発見―リアリズム以降の文学における憂愁の詩学(“行為”から“印象”へ―フロベール『感情教育』;現代生活の詩人―ボードレール『パリの憂愁』;日常の中の神話―ゾラ『ナナ』;人口楽園―ユイスマンス『さかしま;存在の耐えがたい奇妙さ―ヴァレリー「テスト氏との一夜」』)
第3部 見えるものと見えないもの―二十世紀文学における写真の詩学序説(「刺すもの」としての時間―ロラン・バルト『明るい部屋』;写真の時間―プルースト『失われた時を求めて』)

物語を〈見る〉とは、どういうことか。ルソーからボードレール、プルーストまで…書き手と読み手をつなぐイメージを探る十二章。

著者紹介

塚本昌則[ツカモトマサノリ]
1959(昭和34)年、秋田県生まれ。東京大学文学部卒業、同大学大学院博士課程中退。文学博士(パリ第12大学)。白百合女子大学文学部専任講師などを経て、東京大学文学部教授。訳書:ラファエル・コンフィアン『コーヒーの水』(紀伊國屋書店、1999年、第8回日仏翻訳文学賞、第17回渋沢・クローデル賞ルイ・ヴィトンジャパン特別賞受賞)、パトリック・シャモワゾー『カリブ海偽典―最期の身ぶりによる聖書的物語』(紀伊國屋書店、2010年。第48回日本翻訳文化賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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