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中公新書
銀幕の銀座―懐かしの風景とスターたち

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  • サイズ 新書判/ページ数 231p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121021366
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C1274

内容説明

東京オリンピック以降、その姿を大きく変えた銀座。しかし、映画の中には古き良き世界が残されている。四方を川が流れ、新聞社の本社が建ち並ぶ。日劇ダンシング・チームが踊り、空には森永製菓の地球儀型ネオンが輝く。もちろん、服部時計店や泰明小学校は今と変わらぬ姿を見せてくれる。原節子、池部良、佐分利信、田中絹代、高峰秀子ら、銀幕を彩るスターたちと一緒に、あの頃の銀座へタイムスリップしよう。

目次

1 戦前のモダン都市東京(東京ラプソディ;女人哀愁 ほか)
2 戦争の傷跡と復興の熱気(誘惑;お嬢さん乾杯! ほか)
3 小春日和の恋人たち(新東京行進曲;都会の横顔 ほか)
4 高度経済成長で変わる風景(ロマンス娘;夜の蝶 ほか)
5 颯爽とした女たち(女が階段を上る時;東京の暴れん坊 ほか)

著者等紹介

川本三郎[カワモトサブロウ]
1944年、東京に生まれる。東京大学法学部卒業。評論家。著書に『大正幻影』(新潮社、1990、岩波現代文庫、2008、サントリー学芸賞)、『荷風と東京』(都市出版、1996、岩波現代文庫、2009、読売文学賞)、『林芙美子の昭和』(新書館、2003、毎日出版文化賞、桑原武夫学芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

不識庵

9
7月の終わりに神保町シアターで『東京の恋人』を観た。昭和27年公開。まだ戦争の傷跡が残る。主演の原節子は、銀座の街頭で似顔絵描きをしている。ベレー帽がよく似合う。向かいには靴磨きの青年。傍のビルでは森繁久彌が、がめつい社長をコミカルに演じる。黒白フィルムが撮った東京は、バラックを背景にしてなお魅力的だった。復興への歩みを綴る貴重な記録でもある。本書には戦後復興期の作品が紹介されている。原節子の顔がアップになると、輪郭がややぼやけ陰影は深くなる。その時、彼女の美貌は極北に達する。モノクロが引き出す美である。2017/08/21

kiho

3
今ではなくなっているものも多いけど、通りや橋など存在や街の雰囲気を伝えてくれるものがあるのも銀座らしさ…昭和の映画を通して、当時の活気を感じることができました♪こんなに銀座を舞台にした映画があったとは…☆2012/03/02

midnightbluesky

3
ちゃんと新東宝の“セクシー地帯”まで書いてくれているところに川本さんの懐の深さを感じる。2011/11/10

sasha

2
築地川、汐留川、デパート屋上のアドバルーン、可動橋だった勝鬨橋。生まれる以前の銀座の風景だけれど、何故か知っているような錯覚に陥った。いいなぁ、ノスタルジーいっぱいで。2012/03/22

Gen Kato

1
年を取るごとに昔の映画の中に懐かしい光景を見つけてじんわりすることが増えました。古い映画は一種のタイムマシンですね。2013/11/12

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