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中公新書
世界の運命―激動の現代を読む

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  • サイズ 新書判/ページ数 241p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121021144
  • NDC分類 319.02
  • Cコード C1231

内容説明

「世界中で最も魅力のない求人広告があるとしたら」「火星人と一緒に数週間を過ごしていたら」―歴史学の泰斗、ポール・ケネディのエッセイは意外な話題から始まり、金融から安全保障までを語り尽くす。彼の博識とウィットに満ちた文章に魅せられているうち、私たちは現代世界の本質へと導かれているのだ。千年の時を自由に行き来し、地球儀を眺めるように世界を見わたすケネディの巨大な視野を堪能してほしい。

目次

1 この世界の戦争と平和(火星と金星―対照的な我々の世界;石油と食糧の交換取引に新たな展開も? ほか)
2 国家vs.金融(地球規模の繁栄に必要なのは、正統性と言語と位置である;バーニー・マドフ、現代の「錬金術師」 ほか)
3 ああ、アメリカ(大使館、売り出し中;数字が物を言う時代 ほか)
4 諸国家の興亡(ウゴ・チャベスとアダム・スミス;プーチンのロシアが心配なら、これをお読みなさい ほか)
5 リーダーたちと民主主義(なぜ政治家は少しも黙っていられないのか;大統領万歳!…しかし大統領はどこにいる? ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

19
世界中の深刻な問題について、深い教養に基づき警鐘を鳴らす(視点はあくまで西欧のものである)。ここまで世界は危うい均衡の上に成り立っているのかと恐怖を覚えた。日本では大々的に報じられていないことも多く、考える材料をいただいた。2013/07/30

moto

14
名著『大国の興亡』を世に送り出した英国の歴史家による時事エッセイ集。2007年から2011年までのエッセイが掲載されている。時期としては、2008年世界同時不況(いわゆるリーマンショック)やオバマ大統領の誕生などと重なる。政治、文化、歴史、経済、金融、あらゆる側面から深く鋭く切り込んでおり、大変読み応えがある。まさに、ジェネラル・エキスパート。とりわけ、金融危機の見方は大変参考になった。2021/10/19

RED FOX

13
1話5,6ページの歴史学教授のエッセイ。面白い。いわれてみれば、ですが良くも悪くも英国知識階級ぽい。CPJ(ジャーナリスト保護委員会)の活動や、ジョン・ダンの「聖金曜日、1613、馬で西へ」というシブい詩を知る。2017/11/23

solaris

8
歴史学者による時事エッセイ集。2007~2011年新聞掲載。本を読み進める視線が止まってしまう想像力に富んだ問題提起。人民元を切り上げるはドルの弱体化に繋がり米国の弱体化、軍事力の低下、国際影響力の低下、欧米からアジアへ傾きつつある経済バランス。広大な土地と人口を有する国々、中国、アメリカ、EU。人口10億・インドの今後の異常な人口増加率。極東は静穏に見える、日本はGDP第二位を中国に明け渡したが、民族主義的な反動は起きていない。2015/12/31

おおかみ

7
イェール大学の名物教授による、国際政治にまつわる「少々エキセントリックなエッセイ集」。というのは、突拍子もない方向に話が進みながらも最終的には本論について説得力のある主張を行う、テクニカルな語り口に由来する。必ずしも斬新な意見ばかりではないが、その縦横無尽の思考から生み出される読み物としての面白さは出色である。2011/11/06

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