内容説明
「町人の都」と言われる大坂。だが、大坂に武士がいなかったわけではもちろんない。後世、その存在が「消されて」しまったのである。本書は、新発見の大坂図屏風、大坂の武鑑、西町奉行所見取り図、奉行新見正路の日記などを紹介しながら、大坂の武士たちの人数、役職と仕事の内容、食生活や年中行事など日々の暮らしぶり、文化人との交流に至るまで、知られざる大坂の武士の全貌に迫る。
目次
第1章 武士は何人いたか
第2章 『大坂武鑑』は語る
第3章 『浪華御役録』を読む
第4章 西町奉行役宅を覗く
第5章 大坂城の内と外
第6章 ふたりの与力
第7章 大坂暮らし
終章 「町人の都」と「武士の町」
著者等紹介
藪田貫[ヤブタユタカ]
1948年、大阪府生まれ。1971年大阪大学文学部卒業。同大学院修士課程・同大学助手・京都橘女子大学を経て、90年関西大学文学部に教授として着任。現在、同大学文学部教授兼大阪都市遺産研究センター長。専門は日本史、とくに江戸時代(近世)の社会史・女性史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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