出版社内容情報
リーマン・ショックで消費社会の変化が加速。自動車の世紀が終わり、無欲な消費が広がりつつある。日本の行く末を見つめる対論。
内容説明
T型フォードの発売からリーマン・ショックまで一〇〇年。自動車の世紀だった二〇世紀が終わり、消費文化は大きな曲がり角を迎えている。大流通グループ「セゾン」を牽引し、無印良品を生み出した堤と、地域の文化の衰退を憂慮する三浦が、消費の未来、日本の将来を語る。「これがいい」ではなく、「これでいい」という「無印」の思想は、企業主導ではない個人主体の生き方を勧めるものである。本当の消費者主権とは何か。
目次
1 アメリカ型大衆消費社会の終わり(自動車の世紀が一〇〇年で終わる;派遣切り;メディアへの懸念)
2 戦後日本とアメリカ(アメリカ体験;地元への愛着;百貨店とファストフード)
3 無印ニッポン(無印良品は反体制商品;ユニクロと無印良品;セゾンと女性とフリーター;都市・建築・生活)
4 日本のこれから(何が失われたか;シンプル族と最大公約数的な情報;日本の経営再考:地方再建のために)
著者等紹介
堤清二[ツツミセイジ]
1927年(昭和2年)、東京生まれ。1951年、東京大学経済学部卒業。セゾングループ元代表。辻井喬の筆名で、詩、小説などがある
三浦展[ミウラアツシ]
1958年(昭和33年)、新潟生まれ。1982年、一橋大学社会学部卒業。カルチャースタディーズ研究所主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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