中公新書<br> 無印ニッポン―20世紀消費社会の終焉

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中公新書
無印ニッポン―20世紀消費社会の終焉

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  • サイズ 新書判/ページ数 210p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121020130
  • NDC分類 304
  • Cコード C1236

出版社内容情報

リーマン・ショックで消費社会の変化が加速。自動車の世紀が終わり、無欲な消費が広がりつつある。日本の行く末を見つめる対論。

内容説明

T型フォードの発売からリーマン・ショックまで一〇〇年。自動車の世紀だった二〇世紀が終わり、消費文化は大きな曲がり角を迎えている。大流通グループ「セゾン」を牽引し、無印良品を生み出した堤と、地域の文化の衰退を憂慮する三浦が、消費の未来、日本の将来を語る。「これがいい」ではなく、「これでいい」という「無印」の思想は、企業主導ではない個人主体の生き方を勧めるものである。本当の消費者主権とは何か。

目次

1 アメリカ型大衆消費社会の終わり(自動車の世紀が一〇〇年で終わる;派遣切り;メディアへの懸念)
2 戦後日本とアメリカ(アメリカ体験;地元への愛着;百貨店とファストフード)
3 無印ニッポン(無印良品は反体制商品;ユニクロと無印良品;セゾンと女性とフリーター;都市・建築・生活)
4 日本のこれから(何が失われたか;シンプル族と最大公約数的な情報;日本の経営再考:地方再建のために)

著者等紹介

堤清二[ツツミセイジ]
1927年(昭和2年)、東京生まれ。1951年、東京大学経済学部卒業。セゾングループ元代表。辻井喬の筆名で、詩、小説などがある

三浦展[ミウラアツシ]
1958年(昭和33年)、新潟生まれ。1982年、一橋大学社会学部卒業。カルチャースタディーズ研究所主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魚京童!

14
無印すげーっていう繰り返し。2015/04/02

Nobuko Hashimoto

8
セゾングループのトップだった堤氏と、そのもとでマーケッターとして働いていた三浦氏の対談本。政治や経済、教育のあり方など、話は多岐にわたっていてまとめづらいが、両氏とも画一的な消費社会にかなり批判的なのが印象深く、面白かった。堤氏の人生や考え方に興味を持ったので、続けて読んでみたい。2015/04/24

sabosashi

6
いつのころからか、製造業より流通業のほうが脚光をあびるようになった。  マーケティングのためには、たとえばイメージが重要視されたりする。  しかし時間の経過とともに流通業も偏っていった。  このふたりの著者(対話者)は、いくらかスタンスを異にしながら、流通について問題意識を抱えてきた。  本来、無印にしろ、ユニクロにしろ(あるいはハンズにしろ)既成の流通ないしそのイメージへのプロテスト的な性格があったと思われる。    流通ないし商いは、インターアクティヴな性格を伴わせていたはず。 2015/08/31

5
堤の原体験、堤が書評専門誌である『読書人』と『図書新聞』を珍重していること。無印の経緯。反体制としての無印。田中一光のセンス。パルコ劇場の経緯。などなど。東、北田の『東京から考える』批判もあったし。今まで社会を動かしてきた人だけあって視野が広く説得力ある。 2016/03/04

こじか

5
“20世紀消費社会の終焉”について、というよりも、堤清二が語る「無印」や「流通」に興味があって購入した。著者のお二人には共通の価値観が有り、お互いの会話が補完し合っているので、言いたいことが分かりやすく伝わってきた。後半の賞『日本のこれから』のなかで、堤さんの発言「国際的というのは、英語を話すことではなくて、違う文化の所有者を理解する心構えを持っているということ」の「違う文化を理解すること」に共感を覚えた。2009/12/09

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