出版社内容情報
欧米の先進技術を最も蓄積し、幕府、薩摩を圧倒。激動期の主役だった佐賀藩。明治以降、評価を否定された「肥前」の真の価値を描く。
内容説明
明治維新の原動力となった「薩長土肥」の雄藩だが、肥前=佐賀藩の影は薄い。しかし西洋の先進技術を最も蓄積した佐賀藩は、英明な藩主・鍋島閑叟のもと鉄製大砲を製造。幕末期、技術力で幕府や他藩を圧倒し、閑叟は新政府のトップに躍り出る。また開明的な藩士が多数輩出し、江藤新平は教育・司法に「西洋丸写し」とまで称される大胆な制度を導入する。佐賀の乱以降、薩長政権下、活躍が軽視された同藩の真の価値を描く。
目次
序章 長崎御番
第1章 鍋島閑叟の登場
第2章 日本開国
第3章 尊王攘夷と佐賀藩
第4章 江戸幕府瓦解
第5章 明治新政
第6章 国民教育への道
第7章 初代司法卿―人権の父
第8章 暗転―明治六年政変と佐賀戦争
終章 明治維新史を見直す
著者等紹介
毛利敏彦[モウリトシヒコ]
1932年(昭和7年)、千葉県に生まれる。1956年、九州大学法学部卒業、九州大学大学院博士課程修了。大阪市立大学教授を経て、同大学名誉教授、法学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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