中公新書<br> 不平等国家 中国―自己否定した社会主義のゆくえ

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中公新書
不平等国家 中国―自己否定した社会主義のゆくえ

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  • サイズ 新書判/ページ数 200p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121019509
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C1236

出版社内容情報

平等社会を理想とする社会主義国家中国。だが改革・開放政策から30年、その理想は形骸化し、独特の格差が急拡大する。その実態とは

内容説明

マルクス主義を国是に、平等社会を理想とした中華人民共和国。だが、1978年から始まった改革・開放政策は、都市と農村、男女、学歴などの格差を急拡大させた。社会主義体制への市場経済導入、共産党員優遇によって、他の国々とは違った独特の格差・不平等を生み出した中国。その将来は―。本書は、著者独自の長年にわたる調査や多数のデータから、現在の中国社会を蝕む深刻な実状を明らかにするものである。

目次

序章 階層化する中国社会
第1章 自己否定する社会主義―市場経済化のパラドクス
第2章 復活する学歴社会―不平等を生み出し、隠蔽する力学
第3章 激増する農民工―繋がり、分断される都市と農村
第4章 女性のなかの階層分化―男女平等主義の曲がり角
第5章 富裕化の社会的帰結―都市中間層は民主化をもたらすか
終章 中国社会はどこへ行くのか

著者等紹介

園田茂人[ソノダシゲト]
1961(昭和36)年秋田県生まれ。84年東京大学文学部社会学科卒。88年東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。東京大学文学部助手、中央大学文学部教授などを経て、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。専門は中国社会論、比較社会学、アジア文化変容論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中島直人

11
(図書館)10年前の中国における社会分析。ジェンダーや中堅層に関する意識等、想像していた内容とかなりなズレがあることが分かり、面白く読むことが出来た。難しいとは思うが、現時点でどう変わっていて、変わっていないのか、ぜひ見てみたい。2018/10/05

けんいち

1
実地調査から得た数字データを基にして、中立的な立場から中国社会の現状がわかりやすく説明されており、面白かったです。2010/01/14

Ryo Ito

0
中間層についての研究が面白い。都市の貧困層は、農村部からの労働人口の移動を警戒しているらしい。実際に現地では、この都市部に元から住んでいる貧困層と農村部から移動してきた労働人口の間に何らかの衝突が生じているのだろうか。

なりあきら

0
データが豊富でわかりやすい。変化し続ける社会をデータで捉えるのは面白いと思う。とくに中国社会におけるジェンダーの問題は、日本とは状況がかなり異なっており興味深い。2014/05/12

ともはむ

0
中国地理学のレポートのために読む。データが豊富なのが良い。学歴・地域・年収・職業・性別などによる格差を解説。2014/01/22

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