出版社内容情報
報道写真は真実を写しているのだろうか。われわれは何を読み取ればいいのか。作り手だけでなく、見る側の力を問い直す刺激的論考。
内容説明
現代社会で日々生まれ、流通し続ける報道写真。一見しただけで見尽くしたような気になり、曖昧な記憶の底に沈んでしまうことも多いだろう。しかしそれらは、写真家のどんな意図で撮影され、誰によって加工され、どのように編集・流布されたのだろうか。本書は、写真の「読み方」を問い直す試みである。作り手の立場だけでなく、見る側の力が問われている今、世界と時代とを思考するための新しい必読書が誕生した。
目次
1 写真は真実か?(決定的瞬間という罠;一枚の写真から;フォトジャーナリズムの成立―両大戦間パリの事例から;写真における「現実」)
2 写真の流通現場(組写真の時代;写真集という物語)
3 読む倫理のために(写真と異文化表象;写真は世界を救うか;ニヒリズムを遠く離れて)
著者等紹介
今橋映子[イマハシエイコ]
1961(昭和36)年、東京都生まれ。学習院大学文学部フランス文学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科比較文学・比較文化専攻博士課程修了。筑波大学文芸言語学系専任講師を経て、東京大学大学院総合文化研究科准教授。学術博士。著書:『異都憧憬 日本人のパリ』(柏書房、1993年/平凡社ライブラリー、2001年、サントリー学芸賞、渋沢クローデル特別賞)、『“パリ写真”の世紀』(白水社、2003年、重森弘淹写真評論賞、島田謹二記念学藝賞、日本写真協会賞学芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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翔亀
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yo_c1973111
zk
bittersweet symphony