出版社内容情報
フランス全土から24のロマネスク教会を取り上げ、建築、浮彫、壁画などの見所を紹介。厳選したカラー写真で、ロマネスクの魅力に迫る
内容説明
十一~十二世紀にヨーロッパ各地で一斉に開花したロマネスク芸術。その神秘的な美は、千年を経た今も人々を魅了してやまない。本書ではフランスの八地方に残る二十四の教会を選び出し、その建築をとりまく歴史や、細部に秘められた物語をたどる。個性的な各教会の建築、壁画、柱頭彫刻など、それぞれに異なる見どころも紹介。鑑賞に役立つ用語解説を付す。
目次
第1章 ブルゴーニュ地方
第2章 オーヴェルニュ地方
第3章 プロヴァンス地方
第4章 ラングドック地方
第5章 ルシヨン地方
第6章 リムーザン地方
第7章 ポワトゥー地方
第8章 ベリー地方
著者等紹介
池田健二[イケダケンジ]
1953年広島県尾道市生まれ。上智大学文学部史学科卒。同大学大学院博士課程修了。上智大学外国語学部講師。専攻はフランス中世史、中世美術史。20年以上にわたり、ヨーロッパ全地域のロマネスク教会を詳細に調査する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
波 環
8
以前から手元に置いてあった本。旅に向けて再読。文章も写真も美しく、ロマネスク建築のように無駄がないのに趣きがある。こんな文章憧れる。2023/04/27
みそさざえ
8
新たな場所を訪ねながら再読。2019/03/17
takakomama
6
フランスの8つの地方、ロマネスクの24の教会をオールカラーの写真と共に紹介。「ロマネスク」は、11世紀12世紀の建築と芸術の様式。地元の石材で、地元の職人が建設し、領主や司教が指揮や管理したので、地方ごとに異なる構成、異なる装飾を持ち、その地方の歴史を映し出すそうです。社会人講座「フランスの歴史や建築、芸術」の予習と復習。2023/11/29
ろべると
5
中公新書のカラー版「ロマネスクへの旅」シリーズ第1弾。フランス中南部の8つの地域ごとに、ロマネスクの教会や修道院の残る町を3ヶ所ずつ紹介する。何層ものアーチが連なる堂内は、森に例えた人もいたくらいで、宗教的な静謐さに満たされるとともに、自然の神秘への畏敬の念も感じさせることだろう。そしてなんと言ってもタンパンや柱頭に刻まれた彫刻の数々。大淫婦バビロンって何⁉︎ 代表的な所だけでも訪れてみたいものだ。本書は細かく紹介していて旅行者にも役立つと思われるが、記述がやや淡々としているのが個人的には惜しまれる。2022/07/02
みそさざえ
5
フランス各地のロマネスクを巡る旅の前に読んでみた。シンプルなンイメージが強かったがタンパンや柱を飾る不思議な彫刻に惹きつけられる。中世の人々はどのような思いで作ったのかと思いを馳せながら見学。おもしろかった。もう少し勉強が必要。2017/03/18