内容説明
二〇〇三年三月、ブッシュ政権は対イラク戦争に踏み切った。世界の平和と安全を説く国がなぜ先制攻撃を仕掛けるのか。そこには、冷戦終結後、EUと中国の挑戦を受けるなか、圧倒的な経済力と軍事力をもとに世界一極支配を目指すアメリカの戦略がある。本書では朝鮮戦争からヴェトナム戦争、そして「ブッシュの戦争」に至るアメリカ式戦争の特徴と問題点を、政策決定者たちの証言を交えて分析し、「帝国」の今後を展望する。
目次
第1部 世界戦略のなかのアジア(朝鮮戦争からヴェトナム戦争へ;冷戦後のアジア戦略;ブッシュ(ジュニア)政権の対テロ戦争)
第2部 対ヨーロッパ関係―協調と対立と(冷戦期の米欧関係;冷戦の終焉とEUの挑戦;クリントンの戦争とアメリカ外交の軍事化)
第3部 9・11と対イラク戦争(「新世界秩序」建設の夢;世界一極支配のシナリオ;対イラク攻撃計画の作成;イラク戦争の開始とEU中核諸国の反応)
第4部 帝国化するアメリカ(9・11とアメリカの帝国化;アメリカ外交の伝統と戦争)
著者等紹介
菅英輝[カンヒデキ]
1942年(昭和17年)、熊本県玉名市に生まれる。オレゴン大学政治学科卒業、ポートランド大学大学院政治学修士課程修了、コネチカット大学大学院博士課程修了。法学博士(一橋大学)。北九州大学外国語学部助教授、同教授を経て、九州大学大学院比較社会文化研究院教授。現在、西南女学院大学教授。専攻、アメリカ政治外交論、国際関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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無重力蜜柑
おらひらお
かじやん0514
keepfine
ろーじゃ