中公新書
異国を楽しむ

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  • サイズ 新書判/ページ数 198p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121018854
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C1226

出版社内容情報

異国を旅する醍醐味は、不自由さにこそある。旅の達人が、異国のカフェで、ホテルの屋根裏で、国境で味わった、とっておきの瞬間とは

内容説明

海外旅行は不自由さの連続だ。言葉の壁に突き当たり、知らない食べ物に変調をきたし、ホテルのバスルームでため息をつく。けれど、ままならない瞬間にこそ、異国の醍醐味がある。旅の達人が、見知らぬ町のカフェや公園、ホテルの屋根裏部屋、はたまた国境検問所で行き会った、得がたい体験とは。自由に気ままに出かければ、とっておきの出会いは、あちこちに転がっている。著者ならではの旅の記憶が詰まった、異国のススメ。

目次

同行二人
王様の旅立ち
機内にて
最初の一歩
朝食の前
夢の舞台
足が地につく
泉のほとり
カフェのひととき
公園にて
美術館巡り
オペラ座の一夜
動物園へ行こう
鉄道小旅行
国境を越える
ホテル暮らし
バスルームの使い方
言葉の壁
言葉の壁穴
ホワット・アイ・アム・ドゥーイング・ヒアー?
教訓歌集
時間の蓄え
旅の終わり

著者等紹介

池内紀[イケウチオサム]
1940年(昭和15年)、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者・エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おいしゃん

25
エッセイを読み進むにつれ、旅立ちから旅先での楽しみ方、帰国までを味わえ、まさに旅行気分。2019/09/18

ちくわん

19
2007年2月の本。素晴らしく読みやすい日本語の文章。ヨーロッパ大陸の国々を訪ねる。若い女性に対する先生の描写が想像以上に艶かしい。日本人のドイツ文学者が「異国」を楽しんだ記録。偶然、本日「ドイツ 町から町へ」を入手。続く。2020/11/22

よしひろ

7
異国へ行く道のりの、ふとした出来事がうなずける。2016/04/28

ようこ

6
時間のあるときに少しずつ読んだ。少し時間ができてこの本に戻ると、旅先の時間が本の中に流れていて穏やかに遠い国を散策している気持ちになる。買い物やグルメに走らない、でも豊かな時間が本の中を流れている2012/06/27

ちょび

2
洒脱な文体が心地よく、旅心を掻き立てられる。異国を旅すると「カタコトの外国語が通じただけで、どうしてこうも相手とわかり合った気がするのだろう」と作者はいう。知らない国を旅することにまごつき、ハラハラし、ドキドキの連続。場の空気に身を浸し時を過ごすことで、見知らぬ自分を発見したりする。ドイツ文学者である作者の場合、ヨーロッパの空気感が行間から溢れ香りたち、憧れを醸す。欧州に行くことがあったら、ぜひ読み返したい。2015/12/05

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