中公新書<br> 故事成語でわかる経済学のキーワード

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中公新書
故事成語でわかる経済学のキーワード

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121018717
  • NDC分類 331
  • Cコード C1233

出版社内容情報

経済学で大切な「サンクコスト」「コミットメント」などのキーワードを、「矛盾」など28の名言と毎日の身近な話題で平易に解説する

内容説明

名言を楽しんで経済学を身につける。経済学の基本からゲーム理論まで、28の故事成語と身近なエピソードで楽しく知る「血沸き肉躍る経済学」。

目次

覆水盆に返らず―サンク・コスト
蛇足―追加的利害を考える
矛盾―トレードオフ
他山の石―分業と専門の経済効果
洛陽の紙価を貴む―価格理論
先ず隗より始めよ―ケインズと乗数効果
青は藍より出でて藍より青し―インセンティブ
鶏鳴狗盗―リスクからの収益をどう考えるか
漁夫の利―先読み
伯牙絶弦―コミットメント〔ほか〕

著者等紹介

梶井厚志[カジイアツシ]
1963年、広島県呉市生まれ。1986年、一橋大学経済学部卒業。1991年ハーバード大学大学院卒業。PH.D.in Economics。ペンシルバニア大学助教授、筑波大学社会工学系助教授、大阪大学経済研究所教授を経て、京都大学経済学研究所教授。専攻・理論経済学、情報の経済学、一般均衡論、金融市場理論、ゲーム理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

100
「経済セミナー」という経済誌に連載されていたものをまとめたものです。梶井先生はゲームの理論の大家で、結構専門書は難しいのですがこの本はまるっきり数式も用いずに、経済学のキーワードについての説明をしてくれています。「覆水盆に返らず」から「泣いて馬謖を斬る」まで28の故事をうまく利用して経済学のエッセンスを説明してくれています。私は人に話すときの種本として何回か読んでいます。いい本です。2016/01/11

おらひらお

8
2006年初版。経済学のキーワードを故事成語に絡めて紹介していくコラム的新書です。利益を追求する欲望は悪ではない。しかし、利益を追求する欲望の存在を無視することは悪であるという言葉は興味深いですね。2013/07/09

かみかみ

5
「覆水盆に返らず」からサンクコスト、「漁夫の利」からゲーム理論など、故事成語とその背景にある物語を通じて経済学の理論を繙く。興味深いのはそれぞれ性善説と性悪説、正反対とも言える自説を提唱した孟子も荀子も共に学ぶ者のインセンティブを重視している点では共通していたと捉える点。教育者の面目躍如といったところか。2021/03/20

シュミットさん

5
これはためになる本。経済学のキータームが薄くではあるがよくわかるし、故事の含蓄深さにも満足することができる。一石二鳥のコスト・パフォーマンスが極めて高い本。2009/12/03

朝吹龍一朗

4
国の施策がどれも中途半端で必ず税金の無駄遣いに終わる最大の原因は、「覆水盆に返らず」すなわち経済学における「埋没コスト」という概念の欠如にあるという事がよくわかった。言い換えれば『既得権」だ。ほかにも「自分に都合のよい規則や約束の身を守るようになることを、大人になるという」とか。そういえばある会社が昔中国の実習生を受け入れるために作った『攻玉寮』という施設がある。「他山の石」という故事成語に基づく命名だが、ここでいう『石』って、「つまらない石ころ」のことだそうである。うーん、なるほど、あり得るな。2011/12/25

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