内容説明
南アフリカのボツワナに暮らす狩猟採集民、セントラル・カラハリ・ブッシュマン。丹念な会話分析と出来事を根底から把握する身体配列を手がかりに、その独特なセンスを浮かびあがらせる。権力と強制と傲慢を徹底して嫌い、みずからの生きる世界と粘りづよく交渉を重ねる彼らの社会は、私たちにもう一つ別の生の形がありうることを示している。直接経験に根ざした「等身大の思想」の実践を呼びかける、フィールドワークの結晶。
目次
序章 終わりからのはじまり
第1章 名づけと記憶
第2章 生きられる空間
第3章 会話の迷宮へ
第4章 「性」のなにが問題なのか
第5章 身体という根拠
第6章 国家に抗せなかった社会
終章 等身大の思想
著者等紹介
菅原和孝[スガワラカズヨシ]
1949年(昭和24年)、東京に生まれる。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。京都大学理学部動物学科卒業。同大大学院理学研究科動物学専攻博士課程修了。北海道大学文学部助手、京都大学教養学部助教授、同総合人間学部教授を経て、2003年より現職
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