中公新書
法科大学院―弁護士が増える、社会が変わる

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 198p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121017215
  • NDC分類 320.7
  • Cコード C1232

出版社内容情報

来年4月に法科大学院ができると何が変わるのか。ビジネス法、弁護士、司法試験を軸に確定情報を提供。

内容説明

日本の法科大学院は、司法改革の重要な柱として、法曹人口の増加、なかでも弁護士数の大幅な増加を視野に入れて設置されるものである。弁護士は、いまなぜ求められているのか。また、その結果、日本社会にどのような影響が及ぶのだろうか。本書は、ビジネスの世界を中心としたリーガルサービスへの需要が急増している状況を概観したうえで、法曹養成機関と司法試験のあるべき姿を探るものである。

目次

第1章 ビジネス・ローの世界(司法改革の目標;法の支配 ほか)
第2章 弁護士の仕事と生活(弁護士のビジネス化;日本での訴訟中心の弁護士業務 ほか)
第3章 法曹養成機関(アメリカ、イギリスの法曹養成;日本の法科大学院 ほか)
第4章 理想の選別方法(選別の枠組み;法科大学院入学者選別試験 ほか)

著者等紹介

村上政博[ムラカミマサヒロ]
1949年(昭和24年)、北海道に生まれる。東京大学法学部卒業。司法修習(第27期修了)。弁護士。アメリカのローファーム、アメリカ司法省、公正取引委員会事務局、横浜国立大学教授等を経て、現在、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

蝉宮

2
日本の司法制度と法曹界の話が詳しいです。法科大学院の制度は低い合格率のため再び見直されつつありますが、経緯と状勢を知るにはいい本だと思います。制度設計議論の中で楽観論に流れた観が強く、日本の法治システムとの統合性を今一度煮詰めるべきだったのでは?と、今になって思います。また大学進学前に読んだのですが、職業として法曹は厳しいなと感じました。2009/12/31

まどろみ

1
法学部に入学した訳だし、と興味を持って借りた一冊。近いうちに法学部は縮小するだろう。法としての解説は院に任せ、あくまでも教養としての六法を教える場所が現在の大学法学部なのである…と本文に書いてあり、現法学部生としては首肯する部分が多かった。自身の大学は800人程度法学部がいるが法曹志望の学生は全体の5%も満たないし、院に進む人間もとても少ない。法学を学びに来たというかは、潰しがきく、ということで入学した輩も多いし…日本の法曹志望人口も年々減少傾向にあるし…。 少しデータが古いのが残念だけど、仕方ないか。2017/07/06

アルゴン

1
★★★☆  法科大学院導入直前頃に書かれた本ですが、この本で懸念される点が今発生している問題点と一緒。思うに必要だったのは、ただのつめこみ一本槍では法曹になれない仕組みづくりであり、ただ学習の年月を長くしてもしかたなかったのではと。社会人を経験して法曹の魅力に気づいたり人間的な奥深さを身につけたりする人もいて、そういう日tが法曹になれる仕組みを作ったこと自体はよいと思うのですが、予備試験という抜け道があることも相まって、ハードルの高い細いいとになってしまったように見えるなあ。2015/02/20

ぽしぇっと

1
内容が古く、現状より当初の理念が分かる本。日本では、弁護士による法律事務独占と司法試験による新規参入規制から、官庁や企業で特有の法律サービス供給の形態が生まれているそうで、企業がロースクール卒の弁護士が就職難になるのも納得・・・。2010/02/11

False_be

0
法科大学院導入の理念、問題点がよくわかりました。一流でない法科大学院の存続の危機問題も現実のものとなってきているようですし、法科大学院導入による多方面の影響を調べてみたいです。2013/02/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/66881
  • ご注意事項