内容説明
「もらえる保証もない年金の保険料を払うのはイヤだ」と考える人たちが増えている。給付切り下げや支給開始年齢の引き上げがつづき、「逃げ水」のような年金に対する国民の不信感は深まるばかりである。だが、20世紀に誕生した社会保障年金を、国民の生活や雇用システムと関連させてたどれば、いま何を改革すればよいのか、その道筋が明らかになる。いたずらに悲観することはない。新世紀をになう若者にぜひ読んでほしい。
目次
序章 逃げ水の年金
1章 社会保障年金の誕生
2章 年金制度の軌跡をたどる
3章 給付資金はどう調達されるか
4章 年金制度と雇用制度
5章 さまざまな改革論と国民の選択
著者等紹介
河村健吉[カワムラケンキチ]
1943年(昭和18年)、北海道生まれ。1967年、一橋大学社会学部卒業、三井信託銀行入社。本店営業部、新橋支店、年金信託部、本店福祉営業部、年金運用部、年金企画部に勤務。1973年から企業年金業務に従事し、新日本製鉄、三井物産、ソニー等の制度創設と企業年金の制度変更を担当。99年5月千代田火災投資顧問(現トヨタアセットマネジメント)入社、2000年10月同社を退社。現在、著述業・年金コンサルタント
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