内容説明
幕末に一寒村に過ぎなかった横浜は、今や街全体がテーマパーク。異国情緒あふれる街並みは、開国以来の外国人との交流と、公共スペースを重視した近代的都市計画の精華だ。その中心は公園。日本最初の洋式公園山手公園、野球場のある横浜公園、田園都市計画の核となった三渓園、臨海公園の先駆山下公園の誕生と変貌の軌跡を辿ろう。国際港湾都市の景観をつくった人々の希望と労苦を描き、街づくりの今後を展望する。
目次
序章 横浜開港と原野の新開地
第1章 山手公園の誕生―「行楽」の街づくり
第2章 横浜公園の誕生―「安全」な街づくり
第3章 三渓園の誕生―「田園」の街づくり
第4章 山下公園の誕生―「水辺」の街づくり
終章 戦後の公園づくり
著者等紹介
田中祥夫[タナカヨシオ]
1931年(昭和6年)、東京・浅草に生まれる。早稲田大学第一理工学部建築学科卒業。工学博士。1954年~91年、横浜市役所にて街づくり・住宅計画に携わる。現在、東海大学大学院・関東学院大学非常勤講師。建設省・中央建設工事紛争審査会特別委員。著書に『神奈川県建築史図説』(共著)
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