内容説明
この身元不明の死体(生体)は誰なのか、そこにある人体のパーツは誰のものなのか。この子の父親は誰なのか―法医学における個人識別は、骨、髪、歯、指紋等「かたち」によってなされるものと、遺伝形質によるものがあるが、とりわけ後者におけるDNA分析は急激な進歩をみせている。本書は、実際の犯罪捜査から震災による多数災害死、親子鑑定等多くの具体例を示しつつ、個人識別の現状を法医学の最前線から報告する試みである。
目次
第1章 個人識別とは
第2章 かたちによる個人識別
第3章 遺伝形質による個人識別
第4章 犯罪捜査における個人識別
第5章 多数災害死における個人識別
第6章 親子鑑定