中公新書<br> 新しい家族のための経済学―変わりゆく企業社会のなかの女性

中公新書
新しい家族のための経済学―変わりゆく企業社会のなかの女性

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121014368
  • NDC分類 366.38
  • Cコード C1233

内容説明

高齢化、少子化の進行に伴って生産人口が減少する一方で、女性の高学歴化は進み、就業意欲も高まっている。女性の労働市場参入によって、税収は増え、家計所得が増加し、社会保障負担も減少するにもかかわらず、なぜ女性は非正規労働、補助的仕事に就かざるを得ないのか。はたらく女性をめぐる家族関係、雇用制度、社会システムをアメリカと比較しつつ検証する。福祉政策を基盤とする新しいパラダイム構築に向けた具体的提言。

目次

第1章 女性労働者はなぜ必要か
第2章 変化したアメリカ女性の生き方
第3章 日本の女性労働はこう変わる
第4章 日本的雇用慣行のなかの女性労働者
第5章 経済環境の変化と日本的雇用慣行
第6章 パースピレーションからインスピレーションへ
第7章 経済発展と家族の変化

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

19
なぜ、女性は働きづらいのか。その答えを、さまざまな観点から検証したもの。アメリカとの比較の中で、アメリカ人は専門性を求めるが、日本はあまりその指向はないとあって、教育の方向性の問題が絡むことに気づかされた。硬直化している会社の制度、家族の観念というあたりでも頭を抱えた。多重構造になっており、簡単に一部分を変えただけで解決できる問題ではない。労働に関するジェンダーという意味では、とてもわかりやすく良い本だと思った。2013/12/09

はく

1
気になったこと。家事や育児の負担の不公平、一流大学から一流企業への就職による高い生涯所得の保証の崩壊、非製造業における高い人件費率が非正規社員比率を高める、先進国はものはあふれているが時間がない、日本人特有のサービス残業や長時間労働、日本的雇用制度は個人個人の割り振りがあいまいで必ずしも報酬と一致しない、妻は年収200万以上かせがないと損するような配偶者控除、経済が変化し結婚相手に趣味や性格やもののみかた価値観があうなど情緒的側面の重視の相手選び、共働き可能な福祉の充実。2014/12/27

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