内容説明
経済の低成長という状態の中にあって、日本の高齢化は、世界に例のないスピードで進行しつつある。それに伴う社会保障の増大にどう対処するかは、ヨーロッパに10年ほど遅れて、既に日本でも問題化している。高負担高保障か、低負担低保障かという極端な議論を越えた処方箋は存在しないのか。本書は、実例をもとに、医療の効率化、介護費用の独立、社会保障費の負担方法の再考など、可能なところから対応できるヒントを示す。
目次
第1章 高度福祉国家の憂鬱―スウェーデンの繁栄と衰退
第2章 なぜ改革が必要か
第3章 何をどう改革するか
第4章 医療のリストラ
第5章 老人の民族移動
第6章 健康で安らかな老年を生きる