中公新書<br> 終身雇用制と日本文化―ゲーム論的アプローチ

中公新書
終身雇用制と日本文化―ゲーム論的アプローチ

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121013491
  • NDC分類 366.21
  • Cコード C1233

内容説明

終身雇用制は、信頼、自己規制などの日本の伝統的価値と結びついて、雇用の安定、労働意欲の向上、協力による生産効率の増大をもたらしてきた。反面、相次ぐ不祥事で負の側面も強調され、これを廃止して競争的制度を導入しようとする傾向が強まっている。しかし新たな制度に変更して、はたして日本人は高い経済効率を達成し、幸福感を味わえるであろうか。文化と経済の関係をゲーム論の視点から分析し、制度改善の方向を示唆する。

目次

第1章 ゲーム論からみた終身雇用制
第2章 日本的・組織的価値と終身雇用制
第3章 終身雇用制の問題点
第4章 終身雇用制の将来

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

19
ゲーム論的なアプローチが必要だったのかは私の乏しい知識では理解できなかったし、終身雇用制が人口減少とセットで語られないのはなぜだろうと思った。批判的側面、とりわけ不祥事が起こった場合のチェック機構の不足、取りたがらない責任といった日本人のメンタリティに言及している部分は首肯できた。前者に関しては、1997年の出版ということでまだ大量の団塊世代の退職が遠くにあり、危機感が薄かったのが原因か。2014/03/25

るくせる

0
ゲーム理論をベースに雇用制度を説明しています。個々が適切な企業倫理を持つことで、企業と自己の利益を同一視することができるということが述べられています。2016/08/17

木塚栄太

0
終身雇用制で瓦解する企業倫理2008/11/25

ナイトは許されナイト

0
★★★2018/11/16

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