内容説明
花の色、葉の形、茎の長さなど植物の「見かけ」はどのように作られているのか。種の多様性はどうして生まれるのか。「遺伝子による制御」という視点から、疑問が解明されつつある。その鍵を握るのが突然変異体の研究である。栽培品種作出にも重要なこの研究は、新材料アラビドプシス(和名シロイヌナズナ)を得て世界的ネットワークへと拡大した。野外研究とバイオテクノロジーの融合が生んだ遺伝子解析最前線の息吹を生き生きと伝える。
目次
1 アラビドプシスとは何か
2 白い花を赤くする
3 葉と花が分かれるとき
4 形を作る遺伝子
5 新しいテーマを求めて
6 葉の形を探る
7 アラビドプシスのこれから
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トムトム
7
動物のことは結構分かるようになったから、植物にも挑戦!と思ったら難しかった。シロイヌナズナで研究してる人、研究したい人には面白いかもしれません。2019/11/17
takao
2
ふむ2021/07/27
竜王五代の人
1
植物の成長過程のどこである遺伝子が働き、形作るという話は半分くらい。モデル植物として流行りのアラビトプシスは植物として、また研究基盤としてどう役に立つのかが四分の一、研究者って何考えて生きてんの? がまた四分の一、と言った感じ。さすがに話はうまいんだけど、タイトルはもう少し適切にできたんじゃないかな。もう古い本だし、改めての研究成果のまとめが読みたい。2022/06/02