中公新書<br> モスクが語るイスラム史―建築と政治権力

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中公新書
モスクが語るイスラム史―建築と政治権力

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  • サイズ 新書判/ページ数 251p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121011770
  • NDC分類 522.6
  • Cコード C1222

内容説明

イスラム世界の誕生から今日に至るまで、モスクという言葉や建物は一貫して存在する。また支配者の権威と敬虔さを示すモスク建築が、八世紀いらい有した意義は今日もさほど変わらない。ムスリムの「祈りの場」であるモスクは彼らの毎日の生活と密接な関わりを持ち、イスラム社会の特徴を映し出す鏡でもある。本書はモスクの建築史的変遷と社会における機能の変化を追い、モスクを通して、広くイスラム世界の歴史を見直す試みである。

目次

1 モスク入門
2 最初期のモスク
3 古典型モスクの時代
4 多様性の時代
5 光輝の時代

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ドウ

6
モスクの建築史、イスラーム王朝と建築様式との関係を時系列順に追った新書。預言者時代の質素なものから、政治権力を象徴する豪華絢爛なものへとモスクが変化したこと、アイユーブ朝以降のエジプトではモスクより墓所併設のマドラサの建設が盛んだったことなどが面白い。新書だからと単に概説で済ますのではなく、当時最新の学説に批判的検討を加えている点も良い。2017/02/10

印度 洋一郎

1
イスラムの礼拝所モスクの時代や地域による変遷から、イスラムの歴史へアプローチしようという本。それは周囲を仕切っただけの礼拝スペースから始まるが、元々のモスクは外見よりも内部から見た美しさを考慮して造られていた事や、イスラム帝国の伸長で人々にビジュアルで権威を示すためにどんどん巨大化、壮麗化していく事に見る時間的な変化。そして、モスクの構造は北アフリカとイベリア、エジプトとシリア、イラクとイランという三つの地域的な系譜がある等、様々なアプローチを提示している。建築の姿はそれを造った人々の意思の顕れなのだ。2016/09/20

Tera

0
モスク建築という観点からイスラム教を理解できる新書。20年前の新書だけど、中身は濃く、読みがいのある一冊!2014/08/23

うえ

0
本来、モスクは必要なかったこと。装飾美は、どうやらキリスト教徒が畏敬するからとりいれたこと、など2014/04/08

oDaDa

0
もう20年近くも前に出版された本なので、今読んでも真新しい発見はないが、当時においては非常に重宝されたのだろう、イスラーム建築についての様々な文献で引用や参照がなされていることを目にする。モスクについての基礎的な理解が深まる内容。

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