内容説明
中国医学の3000年は、伝統的な漢方医学が脈々と受け継がれてきただけのものではない。画期的な発展と根本的な変革が、その栄光の歴史を開拓してきたのであった。本書は、この長大な歴史を、呪術の時代、呪術から伝統医学への移行期、伝統医学の全盛期、東洋医学から西洋医学への移行期、西洋医と漢方医との闘争期の五つに分け、それぞれの特色を明らかにしながら、一代を画した名医19人を厳選して紹介する異色の人物伝である。
目次
第1章 上古の医薬―巫医の呪術
第2章 中古の医学―呪術から医術への形成
第3章 宋金元の医学者―伝統医学の全盛期
第4章 明清時代の医術―東洋医学から西洋医学への移行
第5章 現代の医療―西洋医と漢方医の闘争