内容説明
過去30年の間に、幼年期、青年期を一挙に駆けぬけて壮年期を迎え、現代医学の中心の座を占めるに至った免疫学は、非常時以外は安眠をむさぼっているかにみえた免疫系が実は受胎の始めから一生を通じて働き続け、生涯の最後とも深くかかわっていることを明らかにした。さらに免疫学の永遠の課題、自己と他の識別のメカニズムも解明されつつある。本書は免疫学の急速な発展のあとを辿り、難病、臓器移植等の本質にも言及する。
目次
第1章 免疫学のオリジン
第2章 免疫系の主役とそのレパトアー
第3章 相手のプロファイル
第4章 免疫学の新戦略
第5章 主役を狙うレトロウイルス
第6章 細胞・臓器移植―原則への挑戦
第7章 始めと終りの物語