中公新書<br> 大学淘汰の時代―消費社会の高等教育

中公新書
大学淘汰の時代―消費社会の高等教育

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  • サイズ 新書判/ページ数 194p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121009654
  • NDC分類 377
  • Cコード C1237

内容説明

大学は、12世紀以来、基本的なシステムを殆ど変化させないまま現在まで継承している稀有な存在である。ことに日本では、実質的な廃校や閉鎖を経験した大学がないため、大学を不老不死の安定した制度として認識してきた。しかし欧米では集中的な誕生と淘汰とが行なわれてきたのが大学の歴史である。本書は、青年人口の減少が予想される今後、学生が大学を評価・選択してゆくなかで大学が生き残る条件とは何かを探るものである。

目次

プロローグ―自動車産業と大学
第1章 《大学衰退と倒産》の妖怪
第2章 大学の《生成淘汰》の歴史
第3章 《教授団革命》と《学生消費者主義》の時代
第4章 大学の《生残り》競争
第5章 競争と評価
エピローグ―大学制度存続の条件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aki

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本書刊行時には、まだ破綻した大学はなかったが、その後、少子化の進行にあわせて、多数の大学の経営が悪化、身売り・閉校が相次ぐようになった。そういう意味では予言的な本。たいへんに参考になったが、気に入らないところが一個所。戦前、外地にあった大学を無視していることだ。台北帝国大学、京城帝国大学のほか、旅順工科大学、上海の東亜同文書院大学の4校の大学を忘れてもらっては困る。文部科学省の「学制史」にも登場しないから、文部省史観とでもいえばいいのか。「あった」ことを「なかった」ことにするのは気にいらんね。2009/10/12

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