内容説明
目ざましい発達にもかかわらず、まだ多くの未開分野と構造的矛盾をかかえる現代医学の研究者たちは、その解決策を求めて、これまで顧みなかった東洋医学の世界に科学の光をあてはじめた。薬用人参、トナカイ角エキスなどの伝統薬に、不定愁訴、がん患者のやせ、腎疾患、性機能障害に有益な効用があることを、生化学の立場から実証するとともに、日常の食生活や運動、予防のあり方についても提言する。
目次
不定愁訴と和漢薬 薬用人参・八味地黄丸
肥満を科学する 運動・大柴胡湯・大豆サポニン
がん患者のやせる原因 十全大補湯・薬用人参
過酸化脂質による肝障害 食物に薬をさがす
性機能障害・腎疾患 トナカイ角エキス・柴苓湯など
気管支喘息・リズム病 黄苓・八味地黄丸
現代医療と社会 医学研究者の目にうつるもの