中公新書<br> 科学革命の政治学―科学からみた現代史

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中公新書
科学革命の政治学―科学からみた現代史

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  • サイズ 新書判/ページ数 247p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121008565
  • NDC分類 402

内容説明

20世紀は「科学革命の世紀」と呼ぶにふさわしく自然科学が急速に発展した。とりわけ「顕微鏡」による物理学の発見、「望遠鏡」による宇宙への進出は目ざましい。本書は物理学と天文学を主な素材に、ノーベル賞など豊富なエピソードを交えながら、巨大科学の発展のダイナミックス、社会制度としての性格を追求し、現代科学の成果と欠陥を明らかにする試みである。

目次

プロローグ 科学革命への招待
第1章 ミクロの世界の発見
第2章 加速器がひらく世界
第3章 現代天文学の革命
第4章 科学研究システムの構造
第5章 産業科学と科学革命
第6章 科学革命と技術革新
第7章 科学革命と国家権力
第8章 科学革命とノーベル賞
エピローグ 科学革命の明日

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kazutox

4
1987年の本。タイトルの「科学革命」とは、17世紀の科学革命のような大きな革命のことではなく、小文字の科学革命(あるいはイノベーション)のこと。また、取り上げられる「科学」はもっぱら物理学(量子力学、素粒子物理学、宇宙空間天文学)。文章は明快なものの、全体的な趣旨というか目的がよく分からない本でした。「科学システム」の話と具体例の話がどうつながっているのかもよく分からず。2024/03/10

Ryosuke Tanaka

0
さしたる興味もなく手にとったが、意外と楽しく読めた。科学知識が作られる科学というシステムの構造を見るという科学技術社会論における立場というのが87年の時点ではあまり一般的ではなかった?というのが意外だった。産業化/体制化された科学というコンセプトを巨大装置を必要とする物理学を例に説明していたが、たとえば生物学や心理学なんかはより古いアカデミック科学に近いと言えるのだろうか?先生のもっと新しい著作も読んでみたい。2013/08/13

taming_sfc

0
吉岡斉先生による1987年の著作。20世紀を科学の世紀として把握し、そこにおいて「科学革命」に焦点を当てて、現代技術の問題点を析出しようとする取り組みである。社会科学系人間の読者としては、プロローグおよび後半の部分が面白く感じることができた。全面的に筆者の意見に同意することは出来かねるが、しかしながら技術や権威の裏に隠されたことをいぶかしむ・一度疑問視してみる姿勢は、非常に大切であると感じることができた点が、最も大きな収穫であったと言える。技術に関する議論が再燃している現在、まさに基本書と言える。2011/03/08

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