中公新書<br> 室町時代

中公新書
室町時代

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  • サイズ 新書判/ページ数 261p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121007766
  • NDC分類 210.46

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Masarin

3
室町時代の時代背景を、商品経済の発達と地方や都市の自治の発展などの視点から考察している。昭和60年の発刊で文体も古く、専門用語も多くて読みにくいが、戦国時代に至る幕府の衰退の様子も感覚的に理解できる内容。2021/01/16

namakemono

2
私は、中公文庫や岩波新書のシリーズ本で、日本史を学ぶのを趣味にしてるが、本書は別格に読み辛かった。 たとえば、「加地子得分」のような用語が何の説明もなく出てくる。もちろん、文脈からおおよその見当はつく(今の例だと、「農地に対して一定の権限を持つ人間に対して払われる、公的な年貢とは別の年貢」くらいは想像できる)。ただし、より精密な論旨をつかむためにはWiki等での検索が必須で、読み終わるのにえらい時間がっかった。ネットが無かった時代の一般読者が、本書(1985年初版)をどのように読んでたか不明。2021/03/04

ohmi_jin

2
難しい内容だが、室町時代のダイナミズムは感じることができた。今に至るまでの私有財産を基本とした考え方が出来始めた時代。成功したもの勝ちの時代。来世のことは考えずに今を楽しむ時代。2017/11/16

cybertiger

1
室町時代を商品経済が村落に浸透した時代とする。1.勘合貿易と倭寇の関係、勘合貿易を推進しつつも義満と義教の対中外交の微妙な違い、国内通貨が存在しなかったことの意味を分析する。2.商品経済の浸透に伴い共有をベースとする共同体に私有という概念が広がる。徳政をその過度期に生まれた政治的手段と位置づける。3.商品経済の浸透は様々な分化をもたらし、惣や都市のような自治組織を生んだ。その過程で被差別民が弾き出された。その後、強力な統一政権が生まれるとともに自治権は後退したが差別は強化された。2024/03/07

dogu

1
鎌倉とも戦国・安土桃山とも違う室町、そして一揆の始まりなどアナーキーと秩序が混じり合う。特に徳政令を為政者の室町殿も「活用」していたことは面白い。2010年代に起きた室町ブームの源流と言えるかもしれない。2021/06/29

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