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文章読本X

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  • サイズ B6判/ページ数 170p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120049118
  • NDC分類 816
  • Cコード C0095

出版社内容情報

文章を書くことの敷居がインターネットの普及により歴史上最も低くなった現代。SNS時代の「文章の書き方」を実践的に指南する。

目次

1 文章がうまくなりたくて
2 文章を削ることについて
3 文体という考え方
4 文章についていっておきたいこと
5 独自の文章を極める
6 作家や文筆家を目ざす人のために

著者等紹介

小谷野敦[コヤノアツシ]
1962年(昭和37)茨城県生まれ、埼玉県育ち。東京大学文学部英文科卒業、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士(比較文学)。大阪大学言語文化部助教授、国際日本文化研究センター客員助教授などを経て、文筆業。2002年、『聖母のいない国』でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

黙れ花咲舞・寺

77
200頁に満たない薄い本である。だが良い文章読本だと思う。正確を一番に心得、世間で言うところの美文名文を排した内容。いろいろな例をあげているのが面白くためになる。若者はアフォリズムが好きだが、谷崎潤一郎はアフォリズムに何の関心もなかったというのが良い。近頃私も老いたからか、名言警句が鬱陶しい。私も山岡荘八の文章は下手くそだと思う。対して司馬遼太郎の文章は本当に上手いと思う。文学作品の情景描写は私も苦手だ。正宗白鳥も自然に全く興味がないのは私も少しうれしくなってしまう。川端康成が読書をしなかったのも面白い。2017/04/26

ハイランド

71
「教団X」かよっ!随分と奇をてらったタイトルだと思ったが、中身はいたってまとも。美文もやりすぎると悪文。もって回った言い回しではなく、わかりやすく文章を削ることが大事である。紋切型言い回しは避ける。中でも「文章だけが内容や文脈とは別個にいいものとして存在するという考え方は迷妄だ」という意見は大賛成。文章についてだけでなく作家周辺の事情も楽しく読めた。ただ文章のそちこちに筆者自身の性格の悪さが垣間見えるのはご愛敬か。文章、文体の良し悪しは個人の感性、好みによるとは思うのだが、とても勉強になりました。ぺこり。2017/03/02

harass

66
ようやく手にとった。相変わらずの言いたい放題であるが、こういう風に語ってもいいのだと、いつも勇気をくれる著者の文章読本。名文家と言われる文学者たちについてや過去の文章読本などについての考察と放言。著者は悪文でもいいから、正確に書くことをすすめている。個人的に自分が年を取ったせいか、いかにもなブンガク臭い言い回しなどに閉口するようになったのもあるが、非常に納得。著者によると大江健三郎はある時期から平易な文章で下書きをして、仕上げに難解な文章に書き直しているらしい。軽く読めてためになる良書。文庫化求む。2018/05/05

軍縮地球市民shinshin

10
さらっと読める本。2016/12/04

梟をめぐる読書

9
「私は若いころ、自分は文章が下手だというので悩んだことがある」。こんな率直な告白から始まる「文章読本」が、今までにあっただろうか。文章の「教科書」でありながら著者らしく文壇裏話も満載で、非常に楽しめた。「美文」を目指さず「わかりやすく、正確」な文章を書けと。一部の評論家や小説家が用いる晦渋な文体や長ったらしい小説の情景描写が「模範」として仰がれる中で、そう断言してくれることの痛快さ。とはいえある程度の年齢になると自前の文章の癖を直すことも難しくなるので、そういう意味では中高生や大学生にこそお勧めしたい本。2017/03/28

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