空にみずうみ

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  • サイズ B6判/ページ数 398p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120047633
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

東日本大震災を描いた話題作『還れぬ家』から3年。仙台に住む作家の早瀬と妻の染色作家・柚子のその後を、現実と同時進行で綴る。

内容説明

「あの日」から四年、積み重なった歳月を、みつめていた。東北地方に住む作家の早瀬と染色家の柚子の、ある一年。

著者等紹介

佐伯一麦[サエキカズミ]
1959年、仙台市生まれ。84年、「木を接ぐ」で海燕新人文学賞を受賞し、作家デビュー。90年、『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、91年、『ア・ルース・ボーイ』で三島由紀夫賞、97年、『遠き山に日は落ちて』で木山捷平文学賞、2004年、『鉄塔家族』で大佛次郎賞、07年、『ノルゲ』で野間文芸賞、14年、『還れぬ家』で毎日芸術賞、『渡良瀬』で伊藤整文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫 綺

132
年を跨ぎ、新年初めての一冊。日本の四季を肌に感じつ、自然のありのままを受け入れる、そんな穏やかさに抱かれる。話に大きな起伏はないが、心の平穏をもたらしてくれた良書。2016/01/02

KAZOO

117
佐伯さんの本は久しぶりです。エッセイ風私小説とでもいうのでしょうか、素晴らしい本でした。アメリカのヘンリー・ソローのエッセイを思い出しました。以前に日経新聞に連載されたものがあったのですがその続きのような気がしました。一気に読んでしまうのが勿体ないくらいのいい本です。日常のちょっとしたことや自然などをじっくりと観察しています。2019/07/20

あつひめ

65
鳥、虫、花、ご近所の動物、仲間たち…たくさんに囲まれながら静かに、それでもって日々丁寧に暮らされている様子が伺える。こんなにも情景が浮かびやすいのは、書き手の心がそこに表れているからかもしれない。暮らしの中で気になる些細なこととか…じっくり向き合う根気強さもまた生きる力のような気がした。風や太陽の温もりが感じられる内容で、私の心もまた丁寧に暮らしたいと再確認できた。2016/10/09

baba

37
小説家の夫と染色家の妻との日々の暮らしが丁寧に描かれる。遠くに聞こえる鳥の鳴き声に耳を傾け、庭に来る鳥や昆虫、草木に目を向けて季節の移ろいを描写する。仙台に住む著者は、はっきりあの災害を描いてはいないが、それを経ての毎日の暮らしが愛しい事が伝わり、ゆったりとした時にまた味わいたい。2019/06/11

弟子迷人

37
新聞連載で読んだのですが(こういうのも登録していいのかな)、素朴な日常から、モチーフが掬い上げられて、エッセイのような物語になるのが素敵でした。特に挿絵入りだったので、「とちもち(栃餅)」とか「蓮の花のお茶」(お花にお湯を注ぐ!)とか、いろいろ反応しました。夕刊来るの楽しみだったなぁ。保阪さんの『朝露通信』が、むしろこんな感じかと思っていたのだが……。ルビふってあげたら、読書感想文にも向くのでは。 #早く古賀の感想を書け2016/02/25

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