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志士の峠

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  • サイズ B6判/ページ数 337p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120047169
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

文久3年(1863)、帝の威光を示す行幸の先鋒隊を命じられた公家・中山忠光は、勤王志士らと大和で挙兵した。五条の代官所を襲撃し新政府樹立を宣言するが、親幕派の公家や薩摩藩などにより朝敵とされ、幕府方諸藩からは猛追を受ける。満身創痍で深き山々を駆ける忠光ら「天誅組」の運命は!?若き大将の苦悩、激動の四十日間。維新には早すぎた「天誅組」の激闘を描く歴史長篇。

著者等紹介

植松三十里[ウエマツミドリ]
静岡市出身。東京女子大学史学科卒。出版社勤務、七年間の在米生活などを経て、2002年「まれびと奇談」で第九回九州さが大衆文学賞佳作、03年「桑港にて」で第二十七回歴史文学賞、09年には『群青 日本海軍の礎を築いた男』で第二十八回新田次郎文学賞、『彫残二人』(文庫版改題『命の版木』)で第十五回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aloha0307

14
前読作から期せずして植松さん続け読みとなった。この女性作家がいるからこそ、小説を通じて歴史の真実を知ることができる いっぺんでファンになった。龍馬・西郷より前に幕末動乱の先駆けとなった若き公家:中山忠光の苦悩と高揚(未来を切り開く)が、天誅組の変を通して魅力たっぷりに描かれる。いっぽう、己の保身だけに窮々、信念もあったもんじゃない公家上層部&この後に及んで幕府にスリ寄る薩長殿様(あくまで幕藩体制下での己の立場しか眼中にない)の情けなさが際立っていたな。2016/09/30

ゆずこまめ

14
お公家さんにこんな熱い人がいるなんて、びっくりです。計画はかなり大雑把な気がするけど。時代は変わる、変えなきゃいけない。その一心でとにかく行動した若者達、お疲れ様でした。2015/09/05

kyoko

11
幕末の人物はほかに有名な人が多く、中山忠光と聞いても正直「誰?」という感じでしたが・・・^^;公家の出でありながら将来明治天皇になる甥のために討幕に命を懸けた男の生き様に感動した。やはり植松さんの歴史小説は素晴らしい!2015/06/25

kawa

11
明治天皇の叔父にあたる中山忠光らが起こした天誅組の変を描く。幕末このような事件があったこと詳しく知らなかった。歴史的には、先走りすぎ、暴発と評価されている事件のようだが、主人公に時の利が傾かなかっただけで、ひょとしたら明治維新の幕開けとなった可能性もあったことが、本書を読むと良く解る。歴史の見えない部分でこのような事件が数多くあったのだろう。そこに光を当て、活き活きと蘇らせた著者に拍手。2015/06/17

mushoku2006

7
天誅組については、 名前ぐらいは聞いた覚えがあるけど、全然詳しくない。 討幕運動のさきがけと言うか、 暴発で無駄死にした人々というのが本著を読む前の印象。 読んだ後も同様の感想が拭えない。 ただ、こういう人たちの暴走が気運に火をつけたんだろう、 という意味ではまったくのムダではなかったのかも?とも思う。 しかし、中山忠光は本当にこんなに開明的な人物だったのか? どこまで著者の描いた姿には信憑性があるのかな?2015/06/14

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