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唐人さんがやって来る

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  • サイズ B6判/ページ数 323p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120045226
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

版元「荒唐堂」の利輔は、朝鮮通信使の来日が近いと知り、かつて父が望んだ幕府公認絵図の発行を目指す。書き下ろし歴史小説。

内容説明

徳川将軍の代替わりのたび来日した「朝鮮通信使」。その行列絵図を完成させるべく、版元「荒唐堂」の三兄弟は立ち上がる!感涙抱腹必至の書き下ろし長篇。

著者等紹介

植松三十里[ウエマツミドリ]
静岡市出身。東京女子大学史学科卒。出版社勤務、7年間の在米生活などを経て、作家活動に入る。2002年「まれびと奇談」で第9回九州さが大衆文学賞佳作、03年「桑港にて」で第27回歴史文学賞、09年には『群青日本海軍の礎を築いた男』で第28回新田次郎文学賞、『彫残二人』(文庫版改題『命の版木』)で第15回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

85
志士の峠の作者の本として紹介され図書館で手に取りました。 唐人さんが何を意味するのか?答えは朝鮮通信使でした。 ぎくしゃくしながらもだんだんと集団がまとまって朝鮮通信使の受け入れ(もてなし?)という一大イベントを成し遂げるという青春群像劇のようなテイストの歴史小説でした。 特に壮絶だったのは昔やんちゃした男が喘息にくるしむ我が子を心配しているシーン。やんちゃの流血を別の清い獣の血で清める…すごい描写です。 2020/07/14

TATA

21
前回の東京五輪の丁度二百年前の宝暦年間、田沼治世の頃、江戸は朝鮮通信使を迎えた。版元の本屋は幕府公認の絵図作成を行い…という話。浅田さんの「一路」のように魅力的な登場人物が織り成す物語に一気に読み進めました。教科書でしか知らなかったような出来事をしっかりとした読み物に仕立ててくれる作家さんの力量に感謝。痛快で爽快な読後感、オススメですよ。2016/06/19

onasu

18
宝暦14年(1764年)、将軍の代替わりによる朝鮮通信使が来日することになったが、江戸には前回の雪辱を果たさんとする者がいた。  それは、幕府公認で行列の絵図を版行せんとする書店荒唐堂で、前回はライバルの貞享堂に敗れたため、前々から手を打ってきたが敵もさるもの、情報入手から、献金争い、職人の確保、上方まで下絵を描きに行く等など、身代をかけた競い合いをしていくが、身内にもいざこざが絶えずと、本を置く暇がない。  既刊(2013年)ながら、久々の植松さんを図書館の返却棚に発見! 予期せぬ拾いものになりました。2019/12/05

誰かのプリン

17
書店屋の主人利輔、次男市之丞、三男研三郎が朝鮮通信使が江戸に来ることを嗅ぎつけ、版画を売って儲けようと画策した。それは先代、先先代からの夢だった。三兄弟がおりなすドタバタが面白かったです。2017/05/06

ケイプ

16
日本橋の荒唐堂書店の三人息子利輔、市乃丞、研三郎。亡き父の叶えられなかった願いをなんとかして自分たちの手で、とそれぞれ奮闘する。うちにも三人息子がいるから、長男次男三男。なんとなく微笑ましく思いながら読んだ。表向きはいろいろ言ってはいてもそこは兄弟、やはり気持ちの奥では繋がっているんだなぁとホッとする。親子、夫婦、そして兄弟の情愛にホロリとさせられながら、三兄弟の奮闘ぶりに楽しく読めた。 2013/11/08

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